9月28日の事例 9月28日(月) 海のニオイを感じろ! 〜嗅覚で雷雲を追う〜
今日は大阪と兵庫で強い雨が心配されましたが、この「強い雨にならない」という判断に、防衛隊の嗅覚が活かされました。
風が集まる?集まらない? | 大阪の上空では、朝から←東寄りの風が吹いていました。これだけなら、雲が発達することはありません。 ┌風の予想図┐ ただ本部では、午後になると大阪湾から吹く南西からの風が強まると、大阪付近で風がぶつかり、雲が発達すると予想していました。
『大阪湾』から吹いてくる風は、つまり海からの風。ということは海のニオイ(磯のニオイ!?)を感じるはずです。そのため、風向きの変化を『海のニオイ』に注目し、監視体制を強化しました!! ▼そして、ある隊員からの報告によると…
大阪府池田市 13:50 隊員番号:61689 池田市から西〜南西方向にややグレーがかった雲があります。一応監視してみます。
匂い:特になし 風 :だいたい北西の方角から。強くなく微風 体感:少しムシッとしていて少し汗ばむくらい
晴れた日は六甲山が見えるが、今は見えず。
| ↑この報告以外に「海のニオイがする」という報告は1件もありませんでした… ┌実際の風は…┐ このことから「におう報告が無い」=風向きは変わっていない、という判断から強い雨にはならないことがわかりました。
五感をフル活用せよ! 視覚(雲の色や高さ) 聴覚(雷鳴) 触覚(ヒンヤリした風) 嗅覚(海のニオイ) さすがに、味覚で感じるのは難しいかもしれませんが、ゲリラ雷雨防衛隊の皆さんは間違いなく、五感が磨かれそうですね。
大阪では、海のニオイを感じることで強い雨をソラヨミするケースは、ゲリラ雷雨の季節に限らず、これからの時期も起こる可能性があります。他の地域にも、風向きによってにおいが変わるという現象があるかもしれません。
季節に限らず、五感をフル活用して、自前で天気予報ができる世界。そんな世界がゲリラ雷雨防衛隊をきっかけとして自然と出来上がってくるのは、そう遠くないのかもしれません。 |
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