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ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
9月21日 きし麺飛行機雲

9月21日の事例
9月21日(月)
きし麺飛行機雲
〜秋の空にもヒントあり〜

連休中は、天気も穏かなところが多くなっています。今日も西〜東日本の一部でニワカ雨となった程度でした。
ただその中でも、興味深い飛行機雲がありました。この飛行機雲の特徴を皆さんと共有しておこうと思います。


幅広『きし麺飛行機雲』
今日の昼間、下のような飛行機雲が報告されました。
兵庫県神戸市
11:15
隊員番号:22218
飛行機雲みたいな、北〜南に一直線走ってるようにみえる筋雲かも知れませんけどね。

愛媛県西条市
11:05
隊員番号:124458
今の所雨につながる雲は見当たりませんが飛行機雲が出ています。上空の水蒸気が飽和に近いのでしょうか。緩やかな涼しい風です。南へ出動します。

↑上の2つの飛行機雲に共通しているのが“雲の幅”です。どちらも飛行機雲が横に平たく伸びていて、まるできし麺のよう。この幅の広さは次のような天気の変化を示しています。
↑サンプル写真
天気下り坂が濃厚
よく飛行機雲が残っていると「天気下り坂」といいます。なかなか消えずに残る雲は、ジワーっと広がるため、きし麺状の形になります。
“消えない”というのはそれだけ上空に水蒸気が多くなっているため。前線や低気圧が近づいていることを意味します。

飛行機雲一つとっても色々なことがわかりますね。

他にもこんな飛行機雲があります↓


モニョ付き飛行機雲
飛行機雲の上にモニョっと出っ張りがあるのが特徴です。
天気急変の前触れ
これは今日報告された飛行機雲ではありませんが、上空に寒気があり、雲が成長しやすい状態。
ニワカ雨や雷雨といった“天気急変の前兆”になる場合があります。

秋も雲の形に注目を
すっかり秋らしくなり、ゲリラ雷雨をもたらすような入道雲は今や珍しい存在。でもこれからの季節もゲリラ的に天気が急変することは多々あります。
入道雲だけでなく、季節ごとの雲から読み取れる知識を得ておくと、空を見て天気を知るクセが自然と付きそうです。


健闘を称え
長崎県佐世保市
14:29
隊員番号:1952
1時間ほど前から降っています。 時折「サー」くらいかな。 雲の底の高さは、600m以上ありそう。

今日は先週の振り返りで紹介した、雲の発達度合いを知るのに役立つ、山と雲の報告が届きました。
また、他にも雨が降り出すかどうか微妙な判定に役立った報告がたくさん届きました。沢山の報告ありがとうございました。

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