ウェザーニューズ
ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
8月4日 合体しつつある雲とは

8月4日の事例
8月4日(火)の事例
合体しつつある雲とは

今日は近畿のゲリラ雷雨防衛隊の活動に注目し、3つの事例を紹介します

【1】まず、「モニョ」の発見で、雷雨の可能性エリア拡大
今日は、寒気は去っていく状況のため、防衛隊本部では、「近畿の雷雨は、北部の山がメインで、市街地ではまったく発生しない可能性もある」と朝の段階では考えていました。
しかし、隊員の「モニョモニョとした雲」の発見により、近畿中部でも大気の状態が不安定ということがわかりました。


◆7時40分:「モニョ」発見
兵庫県三田市
「こんな雲が出ていました。秋の雲? モニョ?」
このタイプの雲は、広い範囲での大気の不安定を意味します。
モニョとは


【2】午後になりリポ急増。
雷雨の前にメールでお知らせ

12時を過ぎて、ゲリラ雷雨のタマゴとなる雲が、また15時半頃から一気に怪しい雲リポートが急増。空の変化に気づいて防衛隊がたくさんの報告を頂きました。その結果…

◆15時30分〜16時:
京阪奈にゲリラ雷雨メール送信


◆16時20分:雨降り出し
雨の前にメール送信

大阪府摂津市
「16時頃、メールが入ってきて、空を見上げたら あった怪しい雲が…現在、強い雨が降っています」
奈良県桜井市
「ゲリラメールが的中。15分後にはバケツをひっくり返したようになっていました」

今日も、隊員の皆さんからの雲リポートのおかげで、いつどこで雷雨が発生するか、詳細に把握することができ、ゲリラ雷雨メールを適切なタイミングで送信することが出来ました。

【3】合体しつつある雲の発見で、雷雲の発生場所を把握
▼雲がぶつかり合い…
「現在雲がぶつかり合い大きな雲へと成長中です」
【解説】
「雲が合体しつつある」=「風がぶつかっている」ことを表し、その付近での雨雲が大きく発達しやすい状況を意味します。
→このリポートにより、雷雲の発生場所を把握することができました。

気象観測機「アメダス」では、「地上」の風のぶつかり合いはわかりますが、雲が実際に出来ている「上空」の風はわかりません。上空の風のぶつかり合いをリアルタイムに把握できるのは、このような、皆さんからの雲リポートのみです。

何気ない雲のリポートにも、このような重要なカギが含まれています。
ソラヨミは難しい…という声も頂いていますが、あまり難しく考えず、気軽な気持ちで空を見上げ、見たまま/感じたままを報告してください。

今回のように、「雲が合体していく様子を見つけたら、雲が発達する」という事例を、みんなで共有して、少しずつ知見を高めていければ…と思います。

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