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ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
9月24日 雲の位置&高さを知る

9月24日の事例
9月24日(木)
雲の位置&高さを知る

今日は雲の正しい位置の見分け方&高さについて注目します。
難易度:1
雲の位置を知る
雲の方角は方位磁針によって、ほぼ定まっていますが、雲がどの辺りに位置しているのか?見極めるコトは意外と難しい…。いくつか例を挙げると↓
Q.この雲は、山より手前?向こう?真上?
9/14隊員No.60230
A.山の向こうです。山頂はクッキリ。雲の底が見えず、おまけに送電線が雲の手前にあります。

9/14隊員No.62148
A.山の上。自分の周りの影のつき具合に注目。撮影時刻はお昼頃で、ブロック塀の影が塀のやや左に短く見えます。山の上にも雲の陰が同じようについていれば、山の上に。

9/13隊員No.76551
A.2番目の山の上です。撮影時間は14時頃。草の影が自分から見て右に垂直に短く伸びています。2番目の山の上に雲の陰がついているので、手前の山の上ではなく2番目の山の上です。

雲の位置を正確に
山と比べて、報告する場合、山の手前にあるのか、奥にあるのかで、山の上にあるのか?周りの影のつき方と比べつつ、みてみると遠近感をとらえることができそうです。

難易度:2
位置&高さを知る
雲の位置、さらに正確な雲底の高さを知るには、かなり高度な技。でも双眼鏡を使って雲との距離を出している隊員さんもいました。

隊員番号:93101「雲に双眼鏡でピントを合わせ、そのままのピントで水平にしてピントが合う対象物を見つけ地図上で距離を見ると600〜700mくらいに見えました」
これで雲との距離が分かりますが、さらに角度がわかると、雲の高さもわかります。
雲底の高さを知る
▼手順
双眼鏡で雲底がハッキリ見えるようにピントを合わせる。
同じピントのまま、水平方向に見える建物などで、ハッキリ見える所を見つけ、地図上でその場所と自分の距離を見る。=雲と自分の距離がわかる。図では2000mとする。
水平方向から双眼鏡を傾けた角度をはかる。仮に30度だとしたら、懐かしの数学を思い出す。
sin30度=2000m÷高さ
sin30度=1/2
ということで答えは
高さ=1000m

隊員の中には様々な方法で、雲の位置や高さを知り報告してきている方もいます。いきなり難易度2は難しいですが、日々雲を観察していると、遠近感が掴めるようになっていくはずです。是非、皆さんも試して見て下さい。

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