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ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
9月15日 筑波山に注目

9月15日の事例
9月15日(火)
筑波山に注目

昨日秋晴れをもたらした高気圧は去り、今日は秋雨前線が居座りました。このため、全国各地でべたっと雲が広がりましたが、ゲリラ雷雨になったのは、一部に限られました。
そこで今日も、ソラヨミに参考となる“術”を皆さんと共有したいと思います。


地元の山を見よ!!
昨日は「山を目安に雲の高さを知り、雨の強さを読み解こう!」という内容の振り返りを共有しました。その中で地元ならではのソラヨミを募集した所、いつくか地域特有の術が届きました。

筑波山が雲に隠れると雨
隊員番号:NO14876
茨城県結城市
「隣町に住むばぁちゃんは昔から「筑波山に雲がかかると雨だ。」と言ってる事を思い出しました。これも地元の天気を知るノウハウなんですかね」

解説
「日本のゲリラ雷雨の場合、雲の底(雲底高度)が高さ1000m以上の場合、強い雨が降ってくることはほとんどない」とされています。
つまりある程度、雲が低くならないと、強い雨は降らない、ということです。

筑波山の高さは約900m。つまり、筑波山が雲に隠されて見えなくなれば、雲底は1000mより低いことを意味し、強い雨の可能性があります。
一方、筑波山が見えている時は、雲底は1000m以上となり、強い雨が降らない目安となります。
筑波山は、ソラヨミにちょうどイイ高さ…というわけです。

このように、地元に伝わる天気のコトワザは、気象的にもキチンと裏づけがあるんですね。

ちなみに、、、
高尾山(東京599m
六甲山(兵庫)931m
脊振山(福岡)1055m
愛鷹山(静岡)1188m
手稲山(北海道)1024m
↑筑波山に限らず、皆さんの身近な山を参考にしてみてください。

雲・山・地の3点セット
雲と山の写真で報告をする際には、地面も含めた写真を撮ると、防衛隊本部でも、より『雲頂』や『雲底』を目測しやすくなります。

例えば、こんな感じ…↓

群馬県吉岡町
11:41
隊員番号:62148
赤城山上空に凄いのが見えます。
北海道浦河町
13:41
隊員番号:60962
あまり成長しなさそう。

本部としては、山と雲だけのズームですと、逆に分かりづらくなります。今後、報告する際は参考にして頂ければ幸いです

地元に伝わるソラヨミ募集
このほかにも、『私の地域にはこんな天気の言い伝えがある・・・』『地元の天気の変化はココを見て知る』など、皆さんの地域特有のソラヨミがあれば、ぜひお寄せください

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