ウェザーニューズ
ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
7月31日 重要な判断材料「五感・感測」

7月31日の事例
7月31日(金)
重要な判断材料「五感・感測」

7月31日(金)
重要な判断材料
五感・感測


本日の振り返り
今日は、山の近くほど、雷雲が発生しやすい状態に。これに備え、三重・兵庫・大阪・奈良・和歌山・愛媛・高知で監視体制を強化しました。そして届いた報告により、ゲリラ雷雨メールを送信したり、また、いち早く、雨の見解を皆さんに伝えることが出来ました。
【今回のケース】
≪細かな監視力≫
本部では、寄せられた報告とそのほかの気象データを用いて、ゲリラ雷雨メールの送信を決定しますが、報告の中で、その判断材料として用いられるのは、雲の写真ばかりではありません。
判断材料:その1
【セミ隊員】
「六甲山系は白のナミナミ雲、南は毛状かカギ状かどちらと取ればよいか素人判断でわかりません。見る間に六甲山の雲南下。セミ隊員元気」
(隊員NO.7129)
セミの鳴き声が止むと雨が降る』というのは、かなり高い確率で当たっており、十分な判断材料に。

判断材料:その2
【急な冷たい強い風】
「急に暗くなってきて 冷たい風が カーテンを揺らしてます。10畳の部屋の真ん中にいても感じるくらいの風もたまにふいてます」
(隊員NO.114095)
急な冷たい風は、ゲリラ雷雨の前兆として、重要な判断材料に。
判断材料:その3
【半袖は寒い】
「空一面雲が覆っています。半袖じゃ今日は寒いカモ...」
(隊員NO.49322)
半袖では寒いほど気温が低いということは、ゲリラ雷雨の要素となる暖かく湿った空気が無いということを示し、その発生の可能性が低いということになります。
判断材料:その4かも…
【鳥が逃げる】
「まだ降ってません。無風。真上から西にかけて真っ黒い雲!(写真)小鳥が東に向かって飛んでいきます。(逃げてる?)ジャーっと来そう」
(隊員NO.64773)
残念ながら、今回、この鳥の動きとゲリラ雷雨との関連性は見つけられなかったものの、これからは鳥の動きにも注目です。
防衛隊から寄せられる、雲の色や形だけではなく、風の強さ、また体感などを細かに記した報告は、目だけでは判断できないゲリラ雷雨の予兆を逃さないためにも大変重要な判断材料となっています。また、人間よりも敏感な五感を持っていると言われる、動物の感測も積極的に取り入れていきます。

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