ウェザーニューズ
ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
8月25日 -空のフタをキャッチ-

8月25日の事例
8月25日(火)
-空のフタをキャッチ-

今日は降ってもニワカ雨程度。ゲリラ雷雨は、ごく一部に限られました。
その理由
(1)寒気はあったものの、秋の爽やかな空気に覆われて、雨の素となる水蒸気が少ない状態でした。(神奈川・静岡・甲信・沖縄を除く)
(2)今日は上空3000mくらいの所に「安定層」と呼ばれる空気の天井があり、それ以上雲が発達できない状態でした。

空にフタ〜安定層とは〜
コチラは「安定層」の強さがわかる隊員からの報告です↓
横浜市金沢区
隊員番号:17984
15:58:16
「あらら〜おっきくなりましたね 東京湾〜影響あるかな?」
安定層とは
*雲が成長する時、「空のフタ」のようなモノにあたって、上向きに成長できず、雲のてっぺんが横に広がることがあります。このフタが安定層。
*安定層を突破しないと、雷雲に成長しない。(あってもニワカ雨程度で済む)
*突破すると、雷雲に成長する可能性がある。

[詳しく解説]安定層

ニワカ雨はあっても、ゲリラ「雷」雨の可能性は低いと判断
今日は、この安定層を突破するような勢いよく成長する雲のリポートは届きませんでした。

こちらは夕方届いた神奈川からのリポートです↓
隊員NO:46465
神奈川県藤沢市 17:55
「雨が降ってきました。大粒です」
↑この報告を見ると、雲の底がグッと垂れ下がってきているのが分かります。

このように、雲の真下の隊員からは「黒い」という報告も届いたため、「ニワカ雨」があることはわかりましたが、安定層によって、激しい「雷雲」にまでは発達する可能性は低い、と判断できました。

ソラヨミ達人に向けて
雷雨の可能性を検知する際、『安定層を突破したか』を見極めることも、重要なポイントとなります。
今後、空を監視する際は、雲のてっぺんの状態にも注目してみて下さい。

静岡・甲信は、引き続きニワカ雨に注意
ただ、このあと今夜、神奈川・静岡・山梨・長野南部では、雨の元となる水蒸気が多いため、ニワカ雨の可能性があります。夜は空が見えないので、体感に注目!ムシッとした感覚があるうちはニワカ雨の可能性があるので、体感の変化にも注意してみてください。

沢山の報告に感謝
今日も沢山の隊員の皆さんに報告&活躍頂きました。ありがとうございました。
防衛隊本部では、毎日隊員からの「全て」のリポートを見て、ゲリラ雷雨メールを送る/送らないの判断をしていますが、一部の隊員の方から、どういう雲のリポートを送れば役に立つのか分からない…という声を頂いています。
そこで、特徴的な報告をまとめましたので、ぜひご参考ください↓

特徴的な報告

さぁ今日も、健闘を仲間同士で称えあい、明日の戦いへとつなげていきましょう!!

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