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9月14日の事例 9月14日(月) 山を見て“雲の高さ”を知る
週の始めは広い範囲で秋晴れのスタート。目立ったゲリラ雷雨はほんの一部に限られました。 そこで、今日は雲を見る上で参考となる一つの“術”を皆さんと共有しておこうと思います。
雷雲の発達度合いを知る一つの目安として『雲頂高度』があります。
『雲頂高度』とは… 地面から雲のてっぺんまでの高さのこと。 | この雲頂高度が高ければ高いほど、雲が発達し、雨が降りやすくなります。 これまでの分析から、雲頂高度3000メートルを越えるとザーザーと強い雨が降りやすいことがわかっており、雲頂高度で雨の強さを見積もることができるのです。
では、雲頂高度を知るためには?
それは「山の高さ」を知る もし身近な山の方角にモクモク雲があった場合、その山の高さを知っていれば、「雲の高さは、あの山〇個分」というふうに目測で雲頂高度を知ることができます。
▼この術を見事に実践している報告がこちら
山梨県甲州市 16:57 隊員番号:69990 山の稜線が見えるのですぐには降らないですね。 大菩薩岳の山頂はもうの中なので、の高さは1600mといったところでしょうか。
群馬県沼田市 11:29 隊員番号:61965 雲底は赤城山山頂より高く、2000m以上で雲の上は、3000m〜3500mを発達衰退を繰り返し、北々東(栃木群馬県境)へ流れて行きます
| ※ちなみに、防衛隊本部では雲の底の地面からの高さ『雲底高度』も報告された写真の山の高さから目測。『雲頂高度』-『雲底高度』で雲の厚みを計算することで、雨の強さや、雲の圧迫感を見積もっています。 たとえ、安定層があっても… ・雲に厚みがあるほど ・雲底が下がるほど 雨は強まるというノウハウが今年の皆さんからの報告によって、わかってきています!!
雲と山の写真で報告をする際には、地面も含めた写真を撮ると、防衛隊本部でも、より『雲頂』や『雲底』を目測しやすくなります。今後、報告する際の参考に・・・
地元の山を参考にして雲の高さを測る…この地元感覚はゲリラ雷雨だけでなく、様々な予報で役立つ可能性があります。『私の地域にはこんな言い伝えがある・・・』『地元の天気の変化はココを見て知る』などなど、皆さんの地域特有の天気を知る術が、もしありましたら、今後も報告お願いします。
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