ウェザーニューズ
ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
8月16日 空気の天井を

8月16日の事例
8月16日(日)
空気の天井を
突破できない雲

今日は、兵庫や岐阜などで、雲が発達。ゲリラ雷雨メールを送信しました。一方、福島では、早くからモクモク雲のリポートが寄せられていましたが、ナカナカ雲が発達しませんでした。
【福島のケース】

なんて、難しい
発達する雲の見分け方

今日は発達しない雲の特徴を、隊員の報告写真で見ていきます。
見比べてみよう

成長する雲
岐阜県 恵那市
隊員No:773
←見るからに成長中の入道雲。実際に、12:26に報告が届き、その直後には、恵那市の南東方向で、ゲリラ雷雨メールが発射していました。

それに比べて…

成長しない雲
福島県喜多方市
隊員No:58418
「山の上には、積乱雲が沢山あります」

↑上の報告をさらに遠くから見たのがコチラ↓
福島県会津若松市
「山の稜線には、複数の積乱雲が見えます」

モクモク雲が出来ているものの、お互いくっつかず、単独で成長しています。コレは、雨雲のモトとなる水蒸気が少ない=空気が乾燥しているためです。実際に、福島の今日の体感を見ても、『カラッと暑い』『ジリジリ暑い』の報告が寄せられていました。

福島県二本松市
隊員No:57889
「発達中ですが…出来たり崩れたりの繰り返しで北に進んでます」

形が崩れるのは、上に成長しようとしても、空気の天井(安定層)に勝てず、押し返されてしまうから。
福島県伊達市の隊員No306の報告では、さらに時間を追ってその様子が分かります↓
14:34  14:38


14:50  15:00

↑の報告を見比べると、雲が写真の手前に一緒に映っている電信柱の高さをなかなか越えられず、発達しそうで、していない様子がよく分かります。

このように、発達しない雲は、パワーが感じられないのが特徴です。
雲の成長具合を図鑑で照らし合せてチェック
【雲の形】の変化

目印になるもので雲の高さを測る
雲と一緒に映りこむ電信柱…実は、この電信柱の高さを基準に雲の発達具合が測れるということが、隊員No306の報告でわかりました。

今後、難しい『発達する雲の見分け方』の糸口の1つになるかもしれません。
8月もすでに折り返し…残りの夏も、防衛隊員の皆さんと、一緒にゲリラ雷雨に挑んでいきたいと思います。

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