ウェザーニューズ
ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
9月3日 完璧に捉えたり!!

9月3日の事例
9月3日(木)
完璧に捉えたり!!

油断していれば、いつ、どこで発生するか分からないゲリラ雷雨。そのゲリラ雷雨を今日は防衛隊の総合力で完璧にヨミ切りました。

【本日の振り返り】
西日本の各地で雷雨の可能性が高まっていましたが、特に熊本では、雷雲の発生しやすい条件が揃っていました。

【風】
集まっている状態が続き、雲が上へ上へと成長しやすい状態。
【気温】
雷雲が発生する危険温度は32℃。お昼の段階で32℃を越えていた。
【安定層】
空気のフタである、安定層が今日は薄かったため、雲が安定層を突破しやすい状態だった。

そこで、防衛隊本部から12時25分に警戒態勢メールを配信。あとは現地にいる防衛隊員の情報を待つのみでした。

そして13時半を過ぎた頃、次々にグレーや黒い雲の報告が到着↓
【隊員からの報告】
熊本県熊本市
13:34
隊員番号:11087
風が生暖かいです。真っ黒な雲があります。

熊本県熊本市
13:41
隊員番号:61479
少し冷たい風が吹いてます、先程から雲が多かったのですが急に暗くなり頭の上にグレーの雲がかかってきました 降るのでしょうか?
熊本県熊本市
13:56
隊員番号:9132
見る見るうちに雲の色がグレーになってきました。生ぬるい風もあります。


ゲリラ雷雨メール発射!!
待ってましたとばかりに、防衛隊本部ではゲリラ雷雨メールを発射。その直後、『大粒の雨が降り出した』という報告が届き、まさに雷雨の正体ともいうべき、「雨柱」を捉えた報告も届きました。

熊本県熊本市
14:17
隊員番号:3958
雷鳴も聞こえてきました。熊本市中心部辺りでは既に振り始めているのではないでしょうか?

熊本県合志市
14:28
隊員番号:154680
雨の帯が近づいてます
そして、この強い雨は降り始めて1時間ほどで、止んでしまいます。まさにゲリラ…

◆シナリオ通りに捉えたり
今日の熊本は典型的な雷雲発生のシナリオに見事にはまったケースでした。気象的な条件に加え、防衛隊員の目で見た感覚によって、降り出す前の雷雨を完璧に捉えることができました。

今日のような典型的なケースは、多くはありませんが、雷雲の発生につながるキーポイントを抑え、今後もゲリラ雷雨に立ち向かっていきましょう!!

【雷雲発生のキーポイント】
・風の集まり具合
・気温の上昇具合
・安定層の厚さ
・雲の底の色
・体感


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