ウェザーニューズ
ゲリラ雷雨事例集
サポーターと一緒に捉えたゲリラ雷雨の事例リスト
ゲリラストーリー第3話

ゲリラストーリー第3話

┏━≪第三話≫━━┓
ゲリラ雷雨はカナリの強敵
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◆ゲリラ雷雨はカナリ強敵
皆さんからの雲リポートにより、雷雨の可能性がいち早く把握できるようになりましたが、コンピュータの予測モデルの限界を超えたゲリラ雷雨はカナリ手ごわく、課題はまだまだ多い状態です。

▽例えば…
(1)雷雲の局地性
「13時頃、バケツをひっくり返したみたいなゲリラ雨に遭遇しましたが、道路の反対側は、まるっきり降らない!!市原市では、よく内房線を境に雨が降ったり降らなかったり…不思議です」(千葉県市原市)
ゲリラ雷雨をもたらす雷雲は小さく、局地的なため、どこで降るか特定が非常に困難。

(2)急速に発達
ゲリラ雷雨をもたらす雨雲は急速に発達するため、10分更新の雨雲レーダーでは発見が間に合わない。


◆その対抗策は?
【1】もっと多くのリポートを
┌A:2人以上┐┌B:1人のみ┐
 
※白丸は白い雲、オレンジの丸は晴れ、矢印は隊員が雲を見ている方角を表しています。赤丸で囲った所が雲のある場所です。
雨雲の位置を特定するには、ひとつの雨雲に対して、Aのように2通以上のリポートが必要です。 ひとつの雲に対して、Bのように1通しかないと、雨雲が特定できず、せっかくの情報を予報に生かせないのです。
⇒もっともっと沢山の雲リポートが集まれば、量は質を超えて、ゲリラ雷雨に勝てると信じています。

【2】成長中のリポートの必要性
充分に成長した入道雲(A:かなとこ雲)は、すでに雨を降らせているため、予報に間に合いません。
┌A:かなとこ雲┐┌B:成長中┐
 

このため、成長しきった巨大な入道雲(A:かなとこ雲)よりも、成長中の入道雲のリポートがもっともっと集まれば、雨が降り出す前に、雷雲の発生を捉えることができます。
⇒今後、雲リポートのどこに着目すべきかをみんなで共有してきたいと思います。


【3】戦術の蓄積を
東京都江戸川区 ゆうくんママさん
←コチラは、秋の雲と夏雲のコラボのリポートですが、実はココに、雷雨のサインが隠されています。
真夏の秋の雲は、上空に「寒気」がやってきている証拠なのです。寒気は、大雷雨をもたらします。このため、真夏に秋の雲を見かけたら、要注意なのです。
引き続き皆さんと多くのゲリラ雷雨と戦う中で、沢山の成功戦術(ノウハウ)を蓄積していきたいと思っています。

皆さんから沢山のリポートが集まれば集まるほど、予測不可能と言われるゲリラ雷雨の追跡が可能になり、少しでも災害を減らすことにつながると信じています。
≪つづく≫

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