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9月26日の事例 雷雲を消す箱根山
今日は関東南部でゲリラ雷雨が予想されていましたが、雷雲が発生しませんでした。雷雲が発生しなかった理由は、箱根山を越える風が雲を消していたためです↓
箱根山が雷雲を消す理由
⇒箱根山の左側(静岡)から吹く強い風は、山を吹き降りる時に下降気流となります。この下降気流は、山の右側(東京方面)にある雲を弱めます。このため、都心を含む関東南部では積乱雲(雷雲)が発生しにくい状況にありました。 この現象が発生していたことを示す隊員の報告を下記に紹介します。
図の1の現象 13:40 東京都国文寺市付近 隊員No.34112 『全体的にグレーの雲で覆われています。まだ雨が降ってくるような感じはありません。風は少しあり爽やかです。遠くの方は霞んでいます。』 ⇒箱根山の右側にあたる東京上空の雲は、強い雨を降らせるような黒い雲ではなく、下降気流によりグレーの雲に弱められていました。
図の2の現象 13:25 神奈川県川崎市付近 『なまぬるい風が強く吹いてます。』 ⇒箱根山を風が越え、下降気流を作っている時は、風はそのまま地上に勢いよく吹き降ります。このため、関東南部の特に東京湾周辺で、強い南風が吹きます。
このように、関東南部で強い南風が吹く時は、箱根山で下降気流が発生し、雷雲が発生しにくい状況になっている可能性があります。
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