前の月へ February 2011 次の月へ
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
30 31 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 1 2 3 4 5

2011年02月11日

8日ぶりの爆発的噴火
[11(金)17時更新]

◆新燃岳の様子
11時36分に爆発的噴火。2月3日以来、8日ぶりの爆発となりました。新燃岳周辺の宮崎や鹿児島のウェザーリポーターさんからは「空振」と共にモクモクときのこのような形をした噴煙が上がったという報告が続々と届いています。

「先程、新燃岳噴火しました。煙が高く上がってます」(写真:鹿児島県霧島市 有無有無さん)

噴煙の高さは火口から約2500m。


◆最新の火山灰予想
噴火した場合、噴煙は東~南東方向へ流れます。

▼対象地域
【宮崎県】高原町、小林市、都城市、宮崎市、西都市、三股町、日南市、串間市、新富町、国富町、綾町
【鹿児島県】湧水町、霧島市、志布志市、曽於市
は特に降灰が心配です。


◆雨による土石流や泥流に警戒を
また昨夜は新燃岳の噴火後、初めて本降りの雨となりました。火山灰に覆われると、雨水が浸透しにくくなり、水は勢いをつけて谷筋を流れ始め、土石流や泥流になる恐れがあります。昨夜、都城市では、西岳地区と山田地区の一部に、避難準備情報が発表してましたが、11日(金)0時で雨がトーンダウンしたことにより、解除となりました。
◆都城市の基準
避難準備情報発表

…1時間雨量4mm/hを超える時、もしくは、累加雨量10mmに達した時
避難勧告発令
…1時間雨量4mm/hを超えるときが連続2時間継続すると予測される時、もしくは、累加雨量20mmに達した時
今後は、この目安も変わる可能性もあり。自治体からの情報にも注意が必要です。

土石流から身を守るためには…
火山灰が積もっていて、新燃岳を上流とする川や谷沿いにお住まいの方は、なるべく日没前に川から直角方向に離れた安全な場所に移動。万が一、土石流が発生した後に避難する場合は、川や谷には近づかないで下さい。
13(日)から14(月)にかけても雨が降りますので、注意が必要です。
自分の場所が影響するかどうか、事前に自治体HPにある【土石流防災区域マップ(宮崎県のHPより)】の確認をおすすめします。

川から離れた所では…
積もった火山灰が雨で泥状に固まり、雨どいや側溝がつまったり、ビニールハウスなどが泥の重さで壊れる恐れがあります。雨が降り出す前に積もった火山灰を除去しましょう。屋根上での作業は灰で滑りやすいうえ、慣れないこともありますので、慎重に行ってください。また、泥状になった火山灰が乾燥して固まると除去が困難になるため、雨が止んだ後は、ドロドロのうちに掃除を行ってください。

◆警戒事項◆
新燃岳は噴火警戒レベル3のままです。
【1】新燃岳から約4km以内では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石等に警戒が必要です。
【2】新燃岳から約3km以内では噴火に伴う火砕流に警戒が必要です。(対象地域→宮崎県:小林市、高原町 鹿児島県:霧島市)
【3】風下側では降灰や風の影響を受ける小さな噴石火山レキ)に注意が必要です。これまでの噴火では直径4~6cmの小さな噴石が火口から約7kmにまで達しています。
【4】爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。
【5】雨の日は泥流土石流に注意が必要です。


◆事前の確認事項◆
【1】危険エリアには近づかない
火砕流は高温の岩石と火山ガスが時速100km以上のスピードで流れ下る現象です。発生してから逃げることはできません。3km以内の危険エリアには立ち入らず、危険エリア周辺では自治体の指示に従って下さい。

【2】危険エリアではなくても…
火砕流が到達しない離れたエリアでも爆発的な噴火の場合、風下では噴石や降灰の可能性があります。むやみに外出せず、避難などのやむを得ない場合は、ヘルメットや傘で頭を保護し、マスク着用は必須です。

【3】事前に危険エリアの確認を
現在、噴火警戒レベル3ですが、レベル4、5になった時に、自分の場所が影響するかどうか、事前に自治体HPにある【ハザードマップ(宮崎県のHPより)】の確認をおすすめします。