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2011年02月09日
土石流や泥流に警戒[9(水)23時更新]
引き続き火口から数百mの規模の小さい噴煙が連続的に上がっています。また、農作物への影響も深刻です。
「家庭菜園のブロッコリーを食べるとジャリジャリでした。もちろん流水で良く洗いましたよ!でも非常に細かい火山灰が取れません。農作物も全滅です」
(写真:宮崎市 へんくつじじいさん)
3日の火山予知連絡会の発表では、危険な火砕流が発生する兆候はなく、今後1~2週間、同規模の噴火が続くとしています。◆10日(木)の火山灰予想
噴火した場合、噴煙は東~北東方向に流れます。
▼対象地域
【宮崎県】高原町、小林市、都城市、宮崎市、西都市、三股町、日南市、串間市、川南町、高鍋町、新富町、国富町、綾町
【鹿児島県】霧島市、志布志市、曽於市
は特に降灰が心配です。◆土石流や泥流に警戒
噴火活動は比較的落ち着いていますが、10(木)夕方~11(金)朝にかけてまとまった雨が降ります。1時間に4ミリ以上の雨になると、土石流や泥流の危険性が高まると言われています(2000年、三宅島で時間雨量4ミリで発生したため)。降灰が続いた南東エリアの沢や谷筋では警戒が必要です。
また、積もった火山灰が雨で泥状に固まり、雨どいや側溝がつまったり、ビニールハウスなどが泥の重さで壊れる恐れがあります。雨が降り出す前に積もった火山灰を除去しましょう。屋根上での作業は灰で滑りやすいうえ、慣れないこともありますので、慎重に行ってください。また、泥状になった火山灰が乾燥して固まると除去が困難になるため、雨が止んだ後は、ドロドロのうちに掃除を行ってください。
13(日)から14(月)にかけても雨が降りますので、注意が必要です。
◆都城市の対応
10日の雨に伴って、以下のように対応する予定になっています。
避難準備情報発表
…1時間雨量4mm/hを超える時、もしくは、累加雨量10mmに達した時
避難勧告発令
…1時間雨量4mm/hを超えるときが連続2時間継続すると予測される時、もしくは、累加雨量20mmに達した時
自治体からの情報にも注意が必要です。
◆警戒事項◆
新燃岳は噴火警戒レベル3のままです。
【1】新燃岳から約4km以内では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石等に警戒が必要です。
【2】新燃岳から約3km以内では噴火に伴う火砕流に警戒が必要です。(対象地域→宮崎県:小林市、高原町 鹿児島県:霧島市)
【3】風下側では降灰や風の影響を受ける小さな噴石(火山レキ)に注意が必要です。これまでの噴火では直径4~6cmの小さな噴石が火口から約7kmにまで達しています。
【4】爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。
【5】雨の日は泥流や土石流に注意が必要です。
◆事前の確認事項◆
【1】危険エリアには近づかない
火砕流は高温の岩石と火山ガスが時速100km以上のスピードで流れ下る現象です。発生してから逃げることはできません。3km以内の危険エリアには立ち入らず、危険エリア周辺では自治体の指示に従って下さい。
【2】危険エリアではなくても…
火砕流が到達しない離れたエリアでも爆発的な噴火の場合、風下では噴石や降灰の可能性があります。むやみに外出せず、避難などのやむを得ない場合は、ヘルメットや傘で頭を保護し、マスク着用は必須です。
【3】事前に危険エリアの確認を
現在、噴火警戒レベル3ですが、レベル4、5になった時に、自分の場所が影響するかどうか、事前に自治体HPにある【ハザードマップ(宮崎県のHPより)】の確認をおすすめします。