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2011年02月08日
雨による土石流に注意[8(火)23時更新]
◆新燃岳の様子
連続的に小規模な噴煙を上げる状態が続いています。爆発的噴火は1日に1~数回程度です。3日火山予知連絡会の発表では、危険な火砕流が発生する兆候はなく、今後1~2週間同規模の噴火が続く、とされています。
◆8日(火)の火山灰予想
噴火した場合、噴煙は、8(火)深夜までは東方向へ、9(水)は南東~東方向に流れます。
▼対象地域
【宮崎県】高原町、野尻町、西諸県郡、宮崎市、都城市、清武郡、宮崎郡、北諸県郡、三股町、日南市
【鹿児島県】霧島市
は特に降灰が心配です。
◆今のうちに火山灰の処理を
噴火活動は比較的落ち着いていますが、今後は雨による泥流や土石流に注意が必要です。
9日は雨がやんで、積もった火山灰が泥状になります。
火山灰は雨にぬれるとドロドロに固まり、側溝がつまって冠水の恐れがあります。雨が降る前に、火山灰の掃除を行って下さい。
10日夕方から11日午前中にかけてまとまった雨が降るため、降灰が続いた南東エリアの沢や谷筋では土石流や泥流に注意が必要です。
14日にも再び雨が降りますので、土石流や泥流に注意して下さい。
◆警戒事項◆
新燃岳は噴火警戒レベル3のままです。
【1】新燃岳から約4km以内では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石等に警戒が必要です。
【2】新燃岳から約3km以内では噴火に伴う火砕流に警戒が必要です。(対象地域→宮崎県:小林市、高原町 鹿児島県:霧島市)
【3】風下側では降灰や風の影響を受ける小さな噴石(火山レキ)に注意が必要です。これまでの噴火では直径4~6cmの小さな噴石が火口から約7kmにまで達しています。
【4】爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。
【5】雨の日は泥流や土石流に注意が必要です。
◆事前の確認事項◆
【1】危険エリアには近づかない
火砕流は高温の岩石と火山ガスが時速100km以上のスピードで流れ下る現象です。発生してから逃げることはできません。3km以内の危険エリアには立ち入らず、危険エリア周辺では自治体の指示に従って下さい。
【2】危険エリアではなくても…
火砕流が到達しない離れたエリアでも爆発的な噴火の場合、風下では噴石や降灰の可能性があります。むやみに外出せず、避難などのやむを得ない場合は、ヘルメットや傘で頭を保護し、マスク着用は必須です。
【3】事前に危険エリアの確認を
現在、噴火警戒レベル3ですが、レベル4、5になった時に、自分の場所が影響するかどうか、事前に自治体HPにある【ハザードマップ(宮崎県のHPより)】の確認をおすすめします。