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2011年02月01日
空振で窓ガラス割れる◆新燃岳の様子
今日は朝7時54分頃、震度1の有感地震や地鳴りと共に、爆発しました。噴煙は火口から2000m上がり南東へ流れました。この噴火で火口内の溶岩は直径約500mと大きな変化はありませんでしたが、一部が吹き飛ばされていて僅かに低くなっています。また、約70cmもの噴石が火口から西南西3.2kmに落下しているのを確認しました。また、15時台に立て続けに爆発しています。(写真:宮崎県高原町TAKAさんより)この爆発による空振でガラスが割れ怪我人が出る被害がでました。ウェザーリポーターからは「今朝の空振で会社の窓が20~30枚は割れました。これが火口内の溶岩が全部吹き飛ぶ爆発が起これば、かなり恐いです。今はほとんど噴煙は上がっていません。不気味です。」とコメントをいただいています。
(写真:鹿児島県霧島市ミキチオさんより)
◆今後の見解
今後も、このような規模の大きな爆発的噴火が発生した場合、火口から約4kmまで影響を及ぼす恐れがあります。(噴石の危険エリアや火口2km→4kmに変更されました。火砕流に関しては3kmと変わりありません)
また、火口内の溶岩ドームが破壊され、火口から約3kmの範囲まで火砕流が流下する可能性も残っています。また、降り積もった噴石や火山灰が流れる泥流や土石流が心配です。川などにも近づかないで下さい。
【対象市町村】宮崎県:小林市、高原町、鹿児島県:霧島市
◆今夜~明日の火山灰予想
噴火した場合、噴煙は東~南東方向へ流れます。午後はパラッとニワカ雨の可能性があり、雨で灰が滑りやすくなるので、足元に十分注意を。また、火山灰は吸水しやすく排水溝につまりやすいので、雨が降る前に片づけておくことをオススメします。(宮崎県:都城・日南。鹿児島県:曽於・志布志)
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事前の確認事項
【1】危険エリアには近づかない
火砕流は高温の岩石と火山ガスが時速100km以上のスピードで流れ下る現象です。発生してから逃げることはできません。3km以内の危険エリアには立ち入らず、危険エリア周辺では自治体の指示に従って下さい。
【2】危険エリアではなくても…
火砕流が到達しない離れたエリアでも爆発的な噴火の場合、風下では噴石や降灰の可能性があります。むやみに外出せず、避難などのやむを得ない場合は、ヘルメットや傘で頭を保護し、マスク着用は必須です。
【3】事前に危険エリアの確認を
現在、噴火警戒レベル3ですが、レベル4、5になった時に、自分の場所が影響するかどうか、事前に自治体HPにある【ハザードマップ】の確認をおすすめします。
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◆警戒事項◆
新燃岳は噴火警戒レベル3のままです。
【1】新燃岳から約3km以内では噴火に伴う火砕流に警戒が必要です。
■対象地域
宮崎県:小林市、高原町
鹿児島県:霧島市
【2】新燃岳から約4km以内では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石等に警戒が必要です。
【3】風下側では降灰や風の影響を受ける小さな噴石(火山レキ)に注意が必要です。
【4】雨の日は泥流や土石流に注意が必要です。