気温:西日本中心にこの夏も記録的高温、関東はそれほど暑くない夏
2026年夏(6〜8月)の日本の平均気温は基準値に比べ1.02℃高く、過去5番目の高さとなりました。ただし、極端な猛暑となった最近3年ほどではありません。
今年は地域による差が大きく、九州北部や中国地方、北海道などで平年を大きく上回った一方で、関東や東北南部太平洋側は平年に近い水準でした。夏の平均気温は福岡市が平年より1.5℃高い27.9℃、札幌市が1.3℃高い21.5℃なのに対し、東京都心はわずか0.3℃高いだけの25.1℃となっています。
西日本の高温は上空の偏西風が平年より北を流れたことに加え、西日本付近でチベット高気圧が強まり、太平洋高気圧と重なる「ダブル高気圧」が大きな要因です。関東などはオホーツク海高気圧が出現し、東寄りの風が卓越するタイミングがあったことで、気温の上昇が抑えられました。
前年(2025年)との比較では、西日本を中心に2026年の高温は2025年に匹敵、または一部地域では上回る記録となっており「暑さの底上げ」が続いている傾向がうかがえます。
関連記事「40℃以上の酷暑日が相次ぐ2026年夏」
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降水量:多雨の6月から少雨の7月 8月は各地で大雨被害
降水量は月ごとの振れ幅が大きい夏でした。
6月は台風の影響もあり、東日本・西日本の太平洋側や沖縄・奄美で降水量が「かなり多く」なり、東京都心では6月の降水量が436.5mm(平年比260%)に達し、60年ぶりの大雨となりました。横浜でも6月として観測史上最多の雨量を記録しています。
ところが7月に入ると日本海側・太平洋側ともに降水量は「少なく」なり、8月も西日本を中心に少雨が続いたため、複数の水系で取水制限や渇水調整が行われる事態となりました。
一方で、8月は関東や北陸などは記録的な大雨に見舞われ、気温と同様に雨に関しても地域差が非常に大きい傾向が現れています。
関連記事「早明浦ダム貯水率低下で第四次取水制限」
6月は台風の影響もあり、東日本・西日本の太平洋側や沖縄・奄美で降水量が「かなり多く」なり、東京都心では6月の降水量が436.5mm(平年比260%)に達し、60年ぶりの大雨となりました。横浜でも6月として観測史上最多の雨量を記録しています。
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「酷暑日」導入初年に過去最多を記録
2026年は気象庁が最高気温40℃以上の日を指す「酷暑日」を予報用語として正式に採用した初めての年となりました。
7月21日には岐阜県郡上市八幡で、この用語採用後全国初となる酷暑日を観測。8月31日までの時点で、全国の酷暑日観測地点数は36地点に達し、2025年の30地点を上回って現在と同じ統計方法となった2010年以降で最多を記録しました。
東海地方の5日連続酷暑日や、九州地方で観測史上初めての酷暑日など、これまでの記録を更新する事例が相次いだことも、この夏の高温の異例さを物語っています。
関連記事「酷暑日ついに史上初の5日連続」
7月21日には岐阜県郡上市八幡で、この用語採用後全国初となる酷暑日を観測。8月31日までの時点で、全国の酷暑日観測地点数は36地点に達し、2025年の30地点を上回って現在と同じ統計方法となった2010年以降で最多を記録しました。
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台風の動向 6月の相次ぐ接近と、茨城初上陸の15号
6月は台風6号(チャンミー)が6月3日に和歌山県南部に上陸し、14年ぶりの6月の台風上陸となりました。上陸後も太平洋沿岸を進みながら九州から関東甲信まで広い範囲に大雨・暴風をもたらし、東京都心では最大12時間降水量が173.5mm、沖縄県うるま市では最大瞬間風速40m/s超の暴風を観測、一時3万戸以上が停電しました。
和歌山県串本町では古座川が氾濫したことから氾濫特別警報が発表されるなど、河川の増水・氾濫による被害も報告されています。その後も6月下旬には台風7号(メーカラー)、台風8号(ヒーゴス)が続けて接近し、沖縄・奄美から東日本にかけて厳重な警戒が呼びかけられる展開となりました。
関連記事「台風6号(チャンミー)が和歌山県に上陸」
8月11日には台風15号が茨城県南部(鹿嶋市付近)に上陸しました。これは気象庁が1951年に統計を開始して以来、初の茨城県への上陸です。
日本の南に形成された大きな低気圧性の循環・モンスーンジャイアや、寒冷渦などの影響で進路が北緯35度付近を西進する異例のルートとなり、茨城県上陸に至りました。関東各地では倒木や工事現場の足場崩壊などの被害が発生し、高速道路の一部が通行止めとなるなど交通にも影響が出ました。
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災害を引き起こした大雨
夏の間、各地で大雨による災害が発生しました。6月24日以降の大雨では、東海から西日本の広い範囲で被害が発生し、6月29日時点で死者1名、負傷者8名、住宅被害400棟以上が報告され、福岡県と鹿児島県の一部地域には災害救助法が適用されました。
この夏の大雨で最も被害が大きかったのが、8月13〜14日に千葉県を中心に発生した「令和8年8月千葉豪雨」です。線状降水帯が形成され、千葉市では24時間降水量367.0mm、1時間最大降水量115.0mmをそれぞれ観測史上1位で記録し、8月31日時点で死者13名、行方不明者1名、負傷者46名、住宅被害は5,000棟近くに達しました。
関連記事「千葉県で500mm超の記録的大雨」
8月はその他にも「気象防災速報・記録的短時間大雨」が各地で相次いで発表されました。8日には北日本から西日本にかけて1日で7回発表されたほか、20日に福島県、22日に東京都・埼玉県、28日は北海道でも1時間に100mm前後の猛烈な雨が観測されています。
27日には石川県・富山県。30日は福井県にレベル5の大雨特別警報が発表される大雨となり、大規模な浸水被害に見舞われました。
関連記事「石川・富山豪雨 1000年以上に一度の極めて稀な雨量」
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