40℃以上の酷暑日が相次ぐ2026年夏、この暑さは「温暖化なしでは起こり得なかった」?
ウェザーニュース
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8月中旬は一時的に暑さが和らいだものの、この夏は全国的に記録的な高温となりました。国内で初めて5日連続の酷暑日(40℃以上)を記録するなど、各地で異例の暑さとなっています。
極端気象アトリビューションセンター(WAC)は、7月11日~25日に西日本から東日本南部で発生した記録的な高温について、「地球温暖化がなければ起こり得なかった」とする分析結果を発表しました。
この高温はなぜ発生したのか。地球温暖化はどの程度影響したのか。また、エルニーニョ現象との関係も含めて、専門家に話を伺います。
極端気象アトリビューションセンター(WAC)は、7月11日~25日に西日本から東日本南部で発生した記録的な高温について、「地球温暖化がなければ起こり得なかった」とする分析結果を発表しました。
この高温はなぜ発生したのか。地球温暖化はどの程度影響したのか。また、エルニーニョ現象との関係も含めて、専門家に話を伺います。
7月中旬以降全国的な高温に
無視できない地球温暖化の影響
WACメンバーで東京大学大気海洋研究所気候システム研究系気候変動現象研究部門准教授の今田由紀子先生は次のように話します。
「図の赤実線が現実的な気候条件での発生頻度、青実線は人間活動による地球温暖化がなかったと仮定した場合、薄い赤色の山型は、1991~2020年の30年間を基準とした平年の気候条件での発生頻度を示しています。
この時期の上空約1500mの気温が高温になる確率は、平年を基準とした場合約1.4%(約74年に1度)、2026年の現実的な気候条件では約2.7%(約37年に1度)。つまり2026年は平年よりも発生頻度が約2倍に高まっていました。
さらに、地球温暖化がなかったと仮定した気候条件での発生確率はわずか約0.006%です。1万年超に1度と、ほぼ発生することがないレベルです。
地球温暖化がなければ、今年7月のような高温は起こり得なかったことが示されました」
「図の赤実線が現実的な気候条件での発生頻度、青実線は人間活動による地球温暖化がなかったと仮定した場合、薄い赤色の山型は、1991~2020年の30年間を基準とした平年の気候条件での発生頻度を示しています。
この時期の上空約1500mの気温が高温になる確率は、平年を基準とした場合約1.4%(約74年に1度)、2026年の現実的な気候条件では約2.7%(約37年に1度)。つまり2026年は平年よりも発生頻度が約2倍に高まっていました。
さらに、地球温暖化がなかったと仮定した気候条件での発生確率はわずか約0.006%です。1万年超に1度と、ほぼ発生することがないレベルです。
地球温暖化がなければ、今年7月のような高温は起こり得なかったことが示されました」
“顕著な高温”が当たり前になるのか?
今田先生は「今回の高温がエルニーニョの影響下で発生したことも注目される」と説明します。
赤道太平洋の日付変更線付近~南米沿岸の海面水温が高くなるエルニーニョが発生すると、一般的には日本では冷夏となりやすいとされています。
「今年のエルニーニョの日本への影響は複雑です。スーパーエルニーニョと言われているように、エルニーニョ自体が通常の特徴と異なっている点が多いです。さらに、典型的なエルニーニョ時は日本周辺の海面水温は低くなることが多いですが、その特徴も見られません。
北太平洋域の高い海面水温が日本の気温に影響を与える可能性もあります。この原因が今年の個性的なエルニーニョによるものなのか、その他の自然要因が重なった結果であるのか、今後さらなる研究が必要です」
赤道太平洋の日付変更線付近~南米沿岸の海面水温が高くなるエルニーニョが発生すると、一般的には日本では冷夏となりやすいとされています。
「今年のエルニーニョの日本への影響は複雑です。スーパーエルニーニョと言われているように、エルニーニョ自体が通常の特徴と異なっている点が多いです。さらに、典型的なエルニーニョ時は日本周辺の海面水温は低くなることが多いですが、その特徴も見られません。
北太平洋域の高い海面水温が日本の気温に影響を与える可能性もあります。この原因が今年の個性的なエルニーニョによるものなのか、その他の自然要因が重なった結果であるのか、今後さらなる研究が必要です」
2025年7月下旬も全国的に記録的な高温となり、WACでは「人間活動による地球温暖化の影響が確認された」との分析を発表しました。
「これまで我々は、近年の日本の暑さに対して、温暖化の影響度合いをイベント・アトリビューションによって数値化してきました。各年にどのような自然現象が重なっていたかによって値は上下するものの、暑さに対する温暖化の影響はどの事例においても確実に現れています」
「これまで我々は、近年の日本の暑さに対して、温暖化の影響度合いをイベント・アトリビューションによって数値化してきました。各年にどのような自然現象が重なっていたかによって値は上下するものの、暑さに対する温暖化の影響はどの事例においても確実に現れています」
かつては珍しかった猛暑日が今では当たり前のように見られるようになりました。さらに、40℃を超えるような暑さが「異常」ではなく「日常」となれば、私たちの暮らし方も大きく変わらざるを得ません。気候変動が暮らしに及ぼす影響について、改めて考える必要があるでしょう。
温暖化の影響は私たちの生活にも大きな変化をもたらす可能性があります。ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、みなさんと一緒に地球の未来を考えていきます。まずは気候変動について知るところから、一緒に取り組んでいきましょう。
特集 ウェザーニュースと考える地球の未来
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※参考資料/極端気象アトリビューションセンター「2026年7月中旬~下旬前半の記録的高温 エルニーニョ下でも発生、地球温暖化がなければ起こり得なかった」、気象庁「2026年 7月中旬〜下旬の顕著な高温と今後の見通しについて」
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