週刊地震情報 2026.8.2
熊本県で10年ぶりに震度7 日奈久断層帯の活動

2026-08-02 10:17 ウェザーニュース

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この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べて大幅に増加しています。令和8年熊本地震の震源域での地震活動が活発です。最大震度7が1回、5弱が6回発生しました。

そのほかの地域を含めた震度3以上の地震は70回以上です。(7月27日〜8月2日10時の集計)
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国内:熊本県熊本地方でM7.1

熊本県熊本地方の地震

7月28日(火)16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1、深さ16kmと推定される地震が発生しました。

この地震で熊本県宇城市、氷川町で最大震度7、熊本市南区、八代市、宇土市、益城町、美里町、嘉島町で震度6強を観測。また、熊本県熊本では長周期地震動階級4を観測しています。

国内で震度7の揺れを観測するのは2024年1月1日の「令和6年能登半島地震」以来2年ぶり、熊本県では2016年の「平成28年(2016年)熊本地震」以来10年ぶりです。気象庁はこの地震について、「令和8年熊本地震」と名称を定めました。
関連記事「熊本県熊本地方でM7.1の地震 最大震度7 各地の震度」

日奈久断層帯の北東側が活動

熊本周辺の地震活動の推移

地震のメカニズムは北北西ー南南東方向に張力軸を持つ横ずれ型と解析されています。

政府の地震調査研究推進本部は今回の地震が日奈久断層帯の3つの区間のうち、日奈久区間の北東部から高野ー白旗区間の一部に及んでいると評価しました。震源断層の長さは約30kmと推定されています。

2016年の熊本地震の際は前震と呼ばれる4月14日のマグニチュード6.5の地震が日奈久断層帯の高野ー白旗区間の活動です。16日の本震と呼ばれるマグニチュード7.3は布田川断層帯の活動で、日奈久断層帯・日奈久区間に関しては大きな活動に至りませんでした。
関連記事「2016年の熊本地震の活動域と重なる 日奈久断層の活動か」

活動は時間とともに低下傾向

熊本周辺の地震活動の推移

2016年の熊本地震では4月14日のいわゆる「前震」の後も比較的規模が大きな地震が相次ぎ、その後の「本震」へとつながりました。

一方で、今回の地震は有感地震の傾向をみても順調に減少していて、31日(金)以降は1時間に1回前後のペースで推移しています。より小さな規模の地震を加えた時系列の傾向も、増減を繰り返しつつ全体としては低減していく一般的な「本震ー余震型」のタイプです。

ただ、周辺の断層の活動を誘発して、地震が発生するケースが考えられるため、引き続き油断はできません。
関連記事「震度3以上の地震は散発的も引き続き油断はできず」

国内:天草灘で震度3の地震が2回

天草灘の地震

27日(月)2時00分頃、天草灘を震源とするマグニチュード4.2、深さ4kmと推定される地震が発生しました。この地震で鹿児島県阿久根市で最大震度3、出水市、薩摩川内市、長島町で震度2の揺れを観測しています。

また、28日(火)9時39分頃にもほぼ同じ震源でマグニチュード3.9の地震があり、鹿児島県阿久根市で最大震度3を観測しました。

天草灘を震源とする震度3以上の地震は2022年8月以来4年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

今回の震源は日奈久断層の延長線上よりも、鹿児島県の出水平野に伸びる出水断層帯の延長線上に近いエリアとみられます。
関連記事「阿久根市で震度3」

青森県東方沖でM5.8 昨年12月の地震と異なるメカニズム

青森県東方沖の地震

8月1日(土)11時48分頃、青森県東方沖を震源とするマグニチュード5.8、深さ約80kmと推定される地震が発生しました。この地震で青森県平内町 外ヶ浜町 野辺地町 七戸町 横浜町 東北町 東通村 階上町、岩手県二戸市、北海道函館市で最大震度4を観測しました。

青森県東方沖を震源とする震度4以上の地震は昨年12月以来です。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

青森県東方沖では昨年12月8日にマグニチュード7.5、最大震度6強を観測する地震が発生し、その後は地震活動が活発になっていました。

今回の地震も活動域の範囲内ではありますが、一連の地震に比べると速報段階での深さがやや深いこと、メカニズムが異なることから別の活動とみられます。
青森県東方沖で震度4の地震 各地の震度

世界:イタリア・ナポリ近くでM4.5の地震

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震は熊本地震のマグニチュード6.8です。(USGS解析のマグニチュードで気象庁マグニチュードと異なります)

今回はイタリアの地震に注目します。日本時間の8月1日(土)未明、イタリア・ナポリの近郊を震源とするマグニチュード4.5、深さ約5kmと推定される地震が発生しました。

規模は小さい地震だったものの、震源が陸域でなおかつ浅かったため、局地的には改正メルカリ震度階級でVIの強めの揺れになったとみられます。現地報道ではけが人も出ているということです。

地震国であるイタリアですが、ナポリ周辺は規模の大きな地震は少ない領域で、2000年以降で同規模の地震は起きていません。一方で、付近にはカンピ・フレグレイと呼ばれるカルデラ火山が存在しており、火山活動に関連するとみられる群発地震はしばしば発生しています。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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