秋にかけてエルニーニョ現象強まる 過去最大の偏差か(エルニーニョ監視速報)

2026-07-10 14:20 ウェザーニュース

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気象庁は7月10日(金)にエルニーニョ監視速報を発表しました。

秋にかけてエルニーニョ現象が続く確率は100%で、基準値との偏差が+4.0℃に近づく可能性があり、過去最大を更新する可能性があります。
長期予報 この先3か月の天候見解

エルニーニョ現象が急速に進む

6月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+1.9℃で、前月に比べ0.7℃上昇しました。

エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の3月の値も+0.8℃まで上がっています。太平洋赤道域の海面水温は中部と東部を中心に平年より高く、海洋表層の水温も中部と東部を中心に平年より高くなりました。

太平洋赤道域の日付変更線付近における対流活動は平年より活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年より弱くなりました。

このような大気と海洋の状態は海洋においてエルニーニョ現象時の特徴を示しています。このことから、2026年春からエルニーニョ現象が発生し、傾向は顕著になっているとみられます。

1997〜8年のエルニーニョ現象を上回る可能性

実況では太平洋赤道域の中部から東部に見られる海洋表層の暖水が、中部から東部の海面水温の高い状態を維持しています。

大気海洋結合モデルによると、今後も大気と海洋の相互作用により、太平洋赤道域の中部から東部の海洋表層の暖水を強化し、エルニーニョ監視海域の海面水温が秋にかけて上昇して基準値より高い値で推移すると予測しています。以上のことから、今後秋にかけてエルニーニョ現象が続く見込み(100%)です。

10月の海面水温の偏差は予測の幅の最低値でも+3.0℃以上で、「スーパーエルニーニョ」と呼ばれるような顕著な高温になるとみられます。予測の幅の中央値は+4.0℃に近く、1997年春〜1998年夏のエルニーニョ現象における+3.6℃を上回る過去最高となる可能性が出てきました。

▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。

暑さや台風の動向に注意を

今年の6月はここ数年に比べると梅雨前線が停滞しやすく、梅雨らしい天気が続きました。東京都心では6月の真夏日がわずか2日に留まるなど、近年の高温傾向が和らいでいます。
関連記事「2026年の関東は「梅雨らしい梅雨」」

最新の1か月予報でも8月はじめにかけて太平洋高気圧の勢力は近年の夏に比べると安定しない予想です。厳しい暑さになるタイミングがある一方で、台風などの影響を受けることもあるとみられます。

特に今年は6月から台風の影響を受けることが多くなっていますので、暑さに加えて台風の動向にも注意をしてください。
長期予報 この先3か月の天候見解

出典
気象庁

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