台風25号が関東沖を通過 伊豆諸島や千葉県内で観測史上1位の大雨
大型連休の中日となった21日(月・祝)、大型で強い台風25号が関東の南東海上を北東へ進みました。台風本体を取り巻く極めて湿った空気が次々と流れ込んだ影響で、接近前の未明から関東南部を中心に雨雲が急速に発達しました。伊豆諸島の大島では猛烈な雨が降り続き、24時間降水量が686.5mmに達して9月の平年1か月分の2倍以上に相当する記録的な大雨となりました。千葉県内でも未明から未曾有の大雨となり、24時間雨量は船橋市で345.5mm、佐倉市で322.0mmを記録するなど、複数の観測点で統計開始以来の過去最大を塗り替えました。台風本体は強い勢力を保ったまま21日夜に関東の東を抜け、22日(火)にかけて日本の東の海上へ遠ざかりました。
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印旛沼の堤防決壊や交通寸断 直接経済影響は約43億円と推計
記録的な豪雨となった千葉県内では、河川の氾濫や堤防決壊に加え、降った雨が下水や側溝からあふれ出す「内水氾濫」が多発し、生活インフラに深刻な爪痕を残しました。千葉県北部では印旛沼の堤防が決壊し、成田市や栄町などで住宅地や収穫期の農地が広範囲に水没しました。市原市や佐倉市などでは、命の危険が迫り直ちに身を守る行動が求められる警戒レベル5「緊急安全確保」が発令されました。都市部では川沿いに限らず高台のすり鉢状のくぼ地やアンダーパス冠水による道路寸断が相次ぎ、県南部を中心に約4万6千軒の大規模停電も発生しました。ウェザーニューズの速報推計によると、千葉県と神奈川県における住宅・公共インフラなどの直接経済影響は約42.9億円、交通運休等による移動時間損失は約13.9億円に達しました。
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連休中の台風接近で関東の約6割が予定を変更 「2日前まで」の早期判断が多数に
大型連休中の台風の接近により、生活者の行動パターンにも顕著な変化がみられました。ウェザーニュースアプリ利用者を対象とした調査では、21日に予定があった関東在住者のうち60.8%が予定を変更したと回答しました。進路に近かった千葉県では変更した割合が7割を超えています。特筆すべき傾向として、予定を変更した人の約6割が「2日前まで」の段階で早期に決断を下していました。理由としても交通機関の運休発表を待つのではなく、約8割が「事前に天気予報を見て」自主的に判断したと回答しています。事前の気象予測を活用し、直前の混乱を避けて行動を柔軟に見直す意識が社会全体に定着しつつあると考えられます。
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週末は秋雨前線が活発化 九州北部で猛烈な雨と線状降水帯直前予測
週後半から週末にかけては本州南岸に秋雨前線が停滞し、暖かく非常に湿った空気が流れ込んだ西日本で大気の状態が著しく不安定となりました。特に27日(日)の未明から朝にかけては九州北部で雨雲が発達し、長崎県大村市付近では5時30分までの1時間に傘が全く役に立たないほどの猛烈な雨(約110mm)が降ったとみられ、気象防災速報(記録的短時間大雨)が発表されました。アメダスでも福岡県大牟田で70.0mm、熊本県岱明で49.0mmの非常に激しい雨を観測し、各地で道路冠水が発生しました。気象庁からは危険が迫る2〜3時間前を目標に警戒を呼びかける「気象防災速報(線状降水帯直前予測)」が九州北部4県に相次いで発表されるなど、短時間での急激な災害リスクの高まりが警戒されました。
9月の雨量は関東に集中 激しい気温変化と秋雨前線への備え
台風や前線の影響により、9月全体の降水量は関東地方に極端に集中しました。関東の19地点で48時間雨量の観測史上1位を更新し、伊豆諸島の大島では平年の6倍に達する一方、西日本では少雨傾向が継続するなど東西で対照的な傾向となりました。また週後半は気温変化も激しく、23日(水)の肌寒さから一転して24日(木)には東京都心で前日比プラス8℃を記録したほか、25日(金)朝には北海道稚内市の沼川で氷点下0.4℃を観測し、全国で今季初の冬日となるなど日々の体感差も顕著でした。
南海上では新たな台風26号が進んでおり、台風周辺の暖かく湿った空気が本州付近に停滞する秋雨前線を刺激することで、東日本や西日本で再び雨雲が発達しやすい状況となっています。突発的な大雨や道路冠水・浸水被害から店舗や物流網を守るためには、直前ではなく数日前からの影響把握が不可欠です。ウェザーニュース for businessでは、自社拠点ごとの雨量を高精度に捉える「拠点ピンポイント天気(1kmメッシュ降水予測)」や、「道路冠水・浸水リスクモニタリング」など多彩なメニューをご用意しています。前線による大雨リスクの事前把握と、迅速なBCP初動対応にぜひお役立てください。
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南海上では新たな台風26号が進んでおり、台風周辺の暖かく湿った空気が本州付近に停滞する秋雨前線を刺激することで、東日本や西日本で再び雨雲が発達しやすい状況となっています。突発的な大雨や道路冠水・浸水被害から店舗や物流網を守るためには、直前ではなく数日前からの影響把握が不可欠です。ウェザーニュース for businessでは、自社拠点ごとの雨量を高精度に捉える「拠点ピンポイント天気(1kmメッシュ降水予測)」や、「道路冠水・浸水リスクモニタリング」など多彩なメニューをご用意しています。前線による大雨リスクの事前把握と、迅速なBCP初動対応にぜひお役立てください。
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