台風進路図・予報円の広さは誤差を示す 「強さ」「大きさ」とは無関係

2025-07-29 11:16 ウェザーニュース

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台風の進路図では予報円は後半になるほど広くなります。これは台風の強さや大きさとは無関係で、位置の誤差が大きくなることを示しています。

特に今回の台風9号では予報円が広く、信頼度が低いことを示唆しています。
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予報円の広さは台風予測の不確実さを表す

台風進路図の予報円は、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示しています。

当然、先の予報ほど誤差は大きくなるため予報円は広くなるものですが、その広さは予報の信頼度によって5段階に分けられています。

予報円が狭いほど進路の予報の信頼度が高く、予報円が広いほど予報の信頼度が低いことになります。

今回は期間を通して信頼度が低め

あらかじめ定められた信頼度ごとの予報円の広さが決まっているため、期間を通して信頼度がBのときもあれば、後半ほど信頼度がAに寄っていく場合もあります。

今回の台風9号は期間を通して信頼度が低くなっています。24時間先までは信頼度がBまたはB'となっていますが、48時間先以降は信頼度が5段階中で最低のCになっています。

シミュレーション結果がバラバラ 絞り込みが難しく

予報円の信頼度は、多数の数値予報シミュレーションの結果のばらつきによって決められます。今回はシミュレーション結果のばらつきが大変大きく、進路を絞り込むことが難しいため信頼度が低くなっているといえます。

誤差が大きくなっている原因は、本州付近を覆う太平洋高気圧です。台風9号は北上しようとしても高気圧に進路を阻まれてしまいます。週後半には高気圧の中心が東西に割れるかたちとなり、その間を台風が通ることが考えられますが、その予想は大変難しくなっています。

台風9号はなかなか北上せず、複雑な動きをする可能性も考えられます。進路の予報が変わっても一喜一憂せず、随時最新の予報を確認するようにしてください。

台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
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