秋台風はなぜ怖い?
進路や速さの特徴だけでなく、上陸時の勢力も強い傾向
2024-10-05 05:00 ウェザーニュース
夏台風と秋台風の進路の違い
夏と秋では日本付近の気圧配置が変化するため、台風の進路やスピードの傾向に違いがみられます。
真夏には日本列島の南東方向で太平洋高気圧が勢力を強め、本州付近にも張りだしてきます。偏西風は北海道よりもさらに北を吹くため、日本付近は上空の風が比較的弱い状態が続きます。このため、台風が発生した場合には台風を移動させる風の流れが一定せず、ノロノロと迷走することが多くなります。
秋になると太平洋高気圧が勢力を弱め、偏西風が本州付近にも南下してくるようになります。上空の風の流れができるため、台風が発生して北上してきたときに、スピードアップして北東に進むことが多くなります。
台風発生数のわりに、秋になると日本への接近数や上陸数が多くなるのは、この特徴が影響しています。
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真夏には日本列島の南東方向で太平洋高気圧が勢力を強め、本州付近にも張りだしてきます。偏西風は北海道よりもさらに北を吹くため、日本付近は上空の風が比較的弱い状態が続きます。このため、台風が発生した場合には台風を移動させる風の流れが一定せず、ノロノロと迷走することが多くなります。
秋になると太平洋高気圧が勢力を弱め、偏西風が本州付近にも南下してくるようになります。上空の風の流れができるため、台風が発生して北上してきたときに、スピードアップして北東に進むことが多くなります。
台風発生数のわりに、秋になると日本への接近数や上陸数が多くなるのは、この特徴が影響しています。
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強い勢力での襲来が多い秋台風
【1】海水温度が高い
まず1つは、海水温度が高いことです。台風は海面から蒸発する水蒸気をもとに発達します。海水温度が高いと水蒸気が多量に供給され台風が発達しやすくなります。
水は空気と比べて温まりにくく冷めにくい(比熱が大きい)という性質を持つことから、気温のピークよりも遅れて高くなります。この結果、日本近海の海水温度は、夏よりも秋のほうが高いことが多く、台風自体が発達しやすくなります。
水は空気と比べて温まりにくく冷めにくい(比熱が大きい)という性質を持つことから、気温のピークよりも遅れて高くなります。この結果、日本近海の海水温度は、夏よりも秋のほうが高いことが多く、台風自体が発達しやすくなります。
【2】速いスピードで日本にやってくる
もう一つは台風の速度です。秋台風の特徴でみたとおり、秋の台風は足早に北東進してきます。
台風が加速すると台風を押し流す風と台風自身の風が合わさり、進行方向の右側で特に風が強くなります。この結果、台風の勢力が強いまま日本に上陸しやすくなるのです。
過去大きな被害を出した猛台風も圧倒的に9月以降が多いことから、秋台風は勢力の面でたいへん怖いといえそうです。
「まだフィリピンあたりに台風があるから…」などと油断をしていると、急速に天気が崩れて暴風雨に見舞われるかもしれません。秋は特に、こまめに台風情報をチェックして備えを行うようにしてください。
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台風が加速すると台風を押し流す風と台風自身の風が合わさり、進行方向の右側で特に風が強くなります。この結果、台風の勢力が強いまま日本に上陸しやすくなるのです。
過去大きな被害を出した猛台風も圧倒的に9月以降が多いことから、秋台風は勢力の面でたいへん怖いといえそうです。
「まだフィリピンあたりに台風があるから…」などと油断をしていると、急速に天気が崩れて暴風雨に見舞われるかもしれません。秋は特に、こまめに台風情報をチェックして備えを行うようにしてください。
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