週刊地震情報 2026.4.26
三陸沖でM7.7の地震 広範囲で長周期地震動

2026-04-26 10:04 ウェザーニュース

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この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると増加しました。有感地震の多くは三陸沖の地震活動に伴うものです。震度3以上の地震は6回発生しています。(4月20日〜26日10時の集計)
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国内:プレート境界で発生した地震

三陸沖の地震
20日(月)16時52分頃、三陸沖を震源とするマグニチュード7.7、深さ19kmと推定される地震が発生しました。

この地震で青森県階上町で最大震度5強、青森県八戸市、岩手県宮古市、盛岡市、二戸市、花巻市、宮城県登米市などで震度5弱の強い揺れを観測しています。

マグニチュード7.5以上の地震は昨年12月の青森県東方沖のマグニチュード7.5以来です。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、沈み込む太平洋プレートと陸のプレートの境界付近で発生したとみられます。
三陸沖で震度5強の地震 各地の震度

最大80cmの津波が発生

比較的震源が浅く規模の大きな地震だったため津波が発生し、津波警報が発表されました。岩手県久慈港で80cm、北海道浦河、青森県八戸港、岩手県宮古で40cmの津波を観測しています。

地震の発生から数時間が経過すると津波は次第に弱まり、発表から3時間あまりで津波警報は注意報に切り替えとなりました。
関連記事「三陸沿岸などで津波を観測」

国内:長周期地震動は関東でも観測

長周期地震動
この地震では広い範囲で長周期地震動を観測しています。

強さのランクで上から2番目に当たる長周期地震動階級3を宮城県北部と秋田県内陸南部で観測。また、東北の各地と新潟県で階級2、北海道や関東甲信で階級1を観測しました。

長周期地震動でどの程度の変位があったのかを解析した分布によると、階級3の宮城県や秋田県では7cm前後の変位がみられています。

また、関東でも東京湾周辺を中心に変位がやや大きく、千葉市美浜区や浦安市、東京都羽田空港などで1cm以上となりました。

規模の大きな地震では震源から離れた地域でも注意が必要なことがわかります。

歪が溜まっている領域が残る

東北の太平洋側では昨年12月に青森県東方沖でマグニチュード7.5、今回の三陸沖マグニチュード7.7と規模の大きな地震が相次ぎました。

これらの地震では北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されています。
関連記事「北海道・三陸沖後発地震注意情報発表(気象庁)」

ただ、2つの大きな地震の震源域の間に、相対的に地震の発生が少ない領域がみられます。1994年に起きたマグニチュード7.6の「平成6年(1994年)三陸はるか沖地震」の活動域に近く、歪みが溜まっていると推測されている領域です。

北海道・三陸沖後発地震注意情報は発表後1週間を目安とした情報ですが、その期間が過ぎたからと言って、地震の心配がなくなるわけではありません。東北太平洋側は規模の大きな地震が多いエリアですので、日頃からの備えが重要です。
周辺の地震活動を動画で解説

国内:紀伊水道の地震で最大震度3

20日(月)18時44分頃、紀伊水道を震源とするマグニチュード4.3、深さ14kmと推定される地震が発生しました。この地震で和歌山県御坊市、湯浅町、日高川町で最大震度3を観測しています。

紀伊水道を震源とする最大震度3以上の地震は2024年4月以来2年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

紀伊水道の一部は南海トラフ巨大地震の想定震源域ですが、今回の震源はそのエリアからはわずかに外れています。プレート境界よりも浅い震源で、地震のメカニズムからも違うタイプの地震です。

ただ、2021年には今回の震源の少し東側で、マグニチュード5.4、最大震度5弱の地震が発生しており、巨大地震との関連が薄いとはいえ、油断は禁物です。
紀伊水道で震度3の地震 各地の震度

世界:ギリシャ・クレタ島付近でM5.8の地震

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな地震は前述の三陸沖で発生したマグニチュード7.4です。(気象庁マグニチュードは7.7)

今回はギリシャの地震に注目します。日本時間の24日(金)昼頃にギリシャのクレタ島付近を震源とするマグニチュード5.8、深さ約13kmと推定される地震が発生しました。

震央近傍では改正メルカリ震度階級でVIの強い揺れになったとみられます。最も強い揺れの領域は島にはかからず、被害は報じられていません。

地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。この後にもほぼ同じ震源でマグニチュード4〜5の地震が何度か発生しました。

クレタ島付近はアフリカ大陸とエーゲ海プレートの境界付近に位置していて、規模の大きな地震がしばしば起きています。2021年にはクレタ島中部を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生し、建物が倒壊する被害に見舞われました。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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