東シナ海を北東進する経路に
2026年現在、気象庁が発表する台風予報は5日先までとなっています。進路図の履歴を見ると、概ね当初からの予報円の中を進んでいることから、予報は概ね妥当だったといえそうです。
一方、予報円の発表されていない5日よりも先の予測は、気象モデルのタイプによって精度に大きな違いがありました。
AIモデルは早い段階から実際の経路に近い予測
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関等が物理モデル・AIモデルで計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の計算結果から抽出した低気圧の中心位置を結んだ線で、わずかに異なる初期値から多数の計算を行うことで予報の確度を判断する材料となります。なお、従来型の物理気象モデルは気象学の理論に基づく方程式をコンピュータ上で解いて未来の気象状態を予測するのに対し、AI気象モデルは過去の気象状態のデータを正解として大気の時間変化をAIモデルが学習し、その学習済みモデルを用いて未来の気象状態を予測します。
これらを比較すると、従来型の物理モデルは当初、日本の南から北東に転向し、日本の東に向かう進路を予想するものが多くなっていました。16日頃からは傾向が一変し、台湾付近から南シナ海方面へ向かうシミュレーション結果が多くなっています。そして20日以降になってから、東シナ海を北上する予測が増えてきました。
これらを比較すると、従来型の物理モデルは当初、日本の南から北東に転向し、日本の東に向かう進路を予想するものが多くなっていました。16日頃からは傾向が一変し、台湾付近から南シナ海方面へ向かうシミュレーション結果が多くなっています。そして20日以降になってから、東シナ海を北上する予測が増えてきました。
一方、AI技術が活かされたシミュレーションでは、当初から予測の傾向が大きくは変化しておらず予測が安定していて、台風発生前の14日頃から東シナ海を北上する予測が続いていることがわかります。
結果的に、今回の台風30号の進路の予測の精度は、AIモデルが従来型の物理モデルを大きく上回ったといえます。ウェザーニュースのグローバルストームセンターでは台風予報モデルの定量的な評価を実施しています。30号以外の評価についても取りまとめ次第公表します。
台風31号 最大10日先まで延長 台風進路予測Max(要ログイン)
台風31号 世界各国の進路予想(要ログイン)
結果的に、今回の台風30号の進路の予測の精度は、AIモデルが従来型の物理モデルを大きく上回ったといえます。ウェザーニュースのグローバルストームセンターでは台風予報モデルの定量的な評価を実施しています。30号以外の評価についても取りまとめ次第公表します。
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ウェザーニュース独自予測を限定提供 最大10日先まで「進路予測Max」
台風の予報は防災上の混乱を防ぐ目的で、気象業務法により独自予報の公開が制限されています。気象庁の予報をそのまま伝達する決まりとなっていて、5日先を超える予報は精度が劣るため一般に公開することができません。
ウェザーニュースでは会員向けに、台風予報の補助としてウェザーニュース独自の予報を確認できる「進路予測Max」を提供しています。このサービスでは、5日先にかけての予報の比較や、10日先までの進路予測・進路確率を確認することが可能です。ウェザーニューズ独自のアルゴリズムや、世界各国の物理気象モデル・AI予測モデルが取り入れられていて、予報の幅を含めて確認することができるようになっています。
気象庁の台風情報に加えて、台風への早めの備えや予定の見直しにお役立てください。
進路予測Max最大10日先まで延長 進路確率も
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