キンモクセイの二度咲きはなぜ? 今年の関東で多く見られた背景

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秋になると甘い香りを漂わせるキンモクセイ。今年は、二度咲きしているというリポートが東日本を中心に届いています。

キンモクセイに複数の開花ピークが現れるのはなぜでしょうか。開花の仕組みや気温との関係について、公益財団法人日本花の会研究員の小山徹さんに伺いました。

「二度咲き」は開花のピークが2回現れること

キンモクセイの二度咲きは、秋の開花期に花が咲くピークが2回現れることを指します。三度咲きは、ピークが3回現れる状態です。

「二度咲きとは、咲き終わった花が再び開くことではありません。二度咲きと呼ばれているものには、同じ木で複数の花芽(かが)が時間差で開花する場合と、枝や木ごとの開花時期がずれ、全体として二度咲きのように見える場合があります」(小山さん)

花芽や枝ごとの開花時期の違いが影響

今年はキンモクセイの二度咲きリポートが東日本を中心に届いています。ウェザーニュースが10月5日〜6日に実施したアンケート調査では、関東で「二度咲き」が44%と最も高く、「三度咲き以上」も16%と甲信(17%)に続く高い結果でした。

同じ木の中で花芽が時間差で開く場合は、花芽ができる時期や発達する速さの違いが関係していると考えられます。
「キンモクセイでは、夏から秋にかけて花芽が形成・発達しますが、すべての花芽が同じ速度で発達するとは限りません。花芽ができた時期や枝の位置、枝ごとの栄養状態、気温などが開花のタイミングに影響する可能性があります」(小山さん)

また、枝や木ごとに開花時期がずれることもあります。日当たりや樹勢、周囲の環境、土壌や水分条件などが異なると、花芽の発達や開花の時期にもばらつきが生じることがあります。

「この場合、一つひとつの木が二度咲きしているわけではなく、全体を眺めたときに二度咲きのように見えることがあります。

開花時期のばらつきが小さければ一斉に咲いたように見え、大きければ二度、場合によっては三度咲きしたように感じられるのではないでしょうか」(小山さん)

高温の影響は確認されているが、温暖化が原因とは断定できず

二度咲きと温暖化の関係はまだ未解明

キンモクセイの開花には、花芽が形成・発達する夏から秋にかけての気温も関係すると考えられています。

高温条件が開花時期や開花期間に影響することは実験で確認されていますが、二度咲きの直接的な原因までは明らかになっていません。

「近年の高温化や温暖化が、二度咲きなどの開花パターンに影響している可能性は考えられます。

一方で、『温暖化によってキンモクセイの二度咲きが増えている』とまでは、現在の知見から断定することはできません。自然環境での二度咲きと気温との詳しい関係には、まだ解明されていない部分が多くあります」(小山さん)
今年、関東で二度咲きのリポートが多かった背景にも、気温だけでなく、花芽の形成や発達のばらつき、植栽環境など複数の要因が関係している可能性があります。

キンモクセイを見かけたら、周囲の木々で咲く時期に違いがあるかにも注目してみてはいかがでしょうか。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
🍀ETSUKO🍀さん
-ペンギンさん

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