エルニーニョ現象が過去最大の強さ 11〜12月がピークか(エルニーニョ監視速報)

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気象庁は10月9日(金)にエルニーニョ監視速報を発表しました。

9月の監視海域の海面水温は基準値との差が+4.0℃と過去最大を更新しています。11〜12月をピークに冬の間はエルニーニョ現象が継続する見通しです。
長期予報 この先3か月の天候見解

1997年の水準を超える過去最高

9月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+4.0℃で、前月よりもさらに上昇しました。これは1997年12月の+3.6℃を超える過去最大です。

エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の7月の値も、+2.6℃と前月に比べて大幅に上がりました。太平洋赤道域の海面水温は、中部と東部で平年より顕著に高く、海洋表層の水温も同様でしたた。

太平洋赤道域の日付変更線付近における対流活動は平年より活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年よりかなり弱くなっています。

このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象時の特徴が2026年春から次第に強化されていることを示しています。

11〜12月にかけてさらに水温は上昇か

実況では、太平洋赤道域の中部から東部に見られる海洋表層の顕著な暖水が、中部から東部の海面水温の高い状態を維持しています。

大気海洋結合モデルによると、今後も大気と海洋の相互作用によって、太平洋赤道域の中部から東部の海洋表層の顕著な暖水を維持し、エルニーニョ監視海域の海面水温が冬にかけて記録的に高い値で推移して、過去最大の強さのエルニーニョ現象が続くとみられます。

ピークとみられる11〜12月の海面水温の偏差は移動平均値の予測の幅の最低値でも+4.0℃以上、月別では高くなった場合に+5.0℃に到達する見通しで、「スーパーエルニーニョ」と呼ばれるような顕著な高温が続くみられます。

▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。

冬にかけて気温は高めに推移

強いエルニーニョ現象が続くため海面水温は太平洋赤道域の東部から中部で高く、周辺海域では積乱雲の発生が多いとみられます。一方、フィリピン付近では積乱雲の発生が少ない予想です。

上空を吹く強い西寄りの風・偏西風は、ユーラシア大陸を中心に平年より南を流れやすく、日本付近でも平年よりやや南を流れ、弱い予想です。地球温暖化やエルニーニョ現象等の影響で熱帯域を中心に大気全体の温度が高いため、日本付近は暖かい空気に覆われやすくなります。

今年と同様に顕著なエルニーニョ現象が発生した1997年は、11月から12月にかけて全国的に平年よりも大幅に気温が高く、冬の訪れが遅れました。
長期予報 この先3か月の天候見解

出典
気象庁

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