夜中の地震、何が危険? 今夜からできる寝室の備え

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自然災害のうち、台風の接近など事前にある程度の情報が得られる水害に対し、地震はいつ何どき発生するかわかりません。

特に就寝時は昼間に比べて突然の揺れへの対処が難しく、1995年の阪神・淡路大震災や2016年の平成28年熊本地震では、家屋倒壊や家具転倒・落下により多数の死傷者が生じています。

就寝時に起きた地震の危険性と対処の仕方や注意点、さらに「今夜からできる」事前の備えなどについて東京消防庁に伺いました。
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「寝ているとき」も起こる地震、何が危険?

「寝ているとき」に発生した地震で、特に危険性が高いのはどのような点でしょうか。

「就寝時の地震は揺れや緊急地震速報で目覚めても、昼間起きていた時に比べて瞬時に周囲の状況が把握しにくく、瞬時に安全行動を起こすことが難しい状態になります。阪神・淡路大震災では死亡原因の4分の3が圧死でした。

近年の地震によるケガの原因も、約30~50%が家具類の転倒・落下・移動によります。特に夜間に発生した地震ではこの比率が高まり、0時13分から地震が相次いだ2003年の宮城県北部地震では、この割合は49.4%に達しています。家具の転倒・落下は火災や避難障害の原因にもなります。
また、近年増加しているタワーマンションなどの高層階は、下層階に比べて揺れが大きくなる傾向があります。21時26分と1時25分に大きな地震が発生した平成28年熊本地震では、家具類の転倒などが負傷原因だった人の割合は、一般住宅の29.2%に対して高層マンションでは40%でした。

おおむね10階以上にお住まいの方は従来の転倒・落下防止対策に加えて、長周期地震動によるテーブルや椅子などの移動防止対策も行うことが大切です。

さらに、大地震は停電を伴います。3時07分発生の平成30(2018)年北海道胆振東部地震では、“ブラックアウト”と呼ばれる計約300万戸に及ぶ大規模停電が発生しました。被災された方々は暗闇のなかの行動を強いられ、転倒やガラス片などの危険物を踏んだことによるケガも多数発生しています」(東京消防庁)

今夜からできる「寝る場所」の見直し

家具の転倒対策器具の設置などはできる限り早く実施することが必須と思いますが、「今夜からできる『寝る場所』の見直し」方法を教えてください。

「寝室にはなるべく家具を置かないよう心がけるのが大前提ですが、置く場合には背の低い物にしましょう。ベッドや布団の近くに家具を置かない『安全スペース』を確保し、寝る場所は家具の正面や倒れやすい方向とずらすように配置してください」(東京消防庁)

寝床の周りを見直す際は、頭の方にテレビなど重いものがないかも確認しておきましょう。

今夜からできる「落下・飛散」対策

家具などからの、ものの「落下・飛散」予防策はありますか。

「まず、ガラスや割れものを寝床の近くから遠ざけることです。棚の上の重いものは床など安全な場所へ移し、家具の扉・引き出しから物が飛び出す危険性もチェックする必要があります。収納する場合は重いものを下に置いて重心を低くすることで、家具の転倒や落下・飛散が予防できます。

本格的な家具の固定は後日でも、まず危険なものを減らす。さらに寝室の出入り口を倒れた家具が塞ぐような配置になっていないかも確認するなど、『ものを移動する』『寝る位置を変える』ことは、今夜からでも可能です」(東京消防庁)

今夜、枕元に用意したいもの

「今夜、枕元に用意したいもの」は何でしょうか。

「枕元には眼鏡やスマートフォン、懐中電灯や携帯ラジオなど地震直後や避難時に必要なものを置いておきましょう。

安全スペースには非常用持ち出し袋のほか、破損・散乱したガラスや陶器などによる負傷を防ぐため、厚手の手袋とスリッパや底の厚い履物を用意しておいてください」(東京消防庁)

もし今夜、寝ているときに揺れたら?

今夜の就寝時に地震が発生したら、どのように対処すればいいでしょうか。

「揺れや緊急地震速報で目覚めたら、布団をかぶるか、ベッドの下に入れる場合は入るなどして、頭と体を守ることに努めてください。仰向けにならず、四つんばいの態勢を保ちましょう。

揺れが収まったらあわてて素足で動き回らず、履物を履いたうえで行動してください。停電の際には手元の懐中電灯で避難経路を確認し、出口を確保します。瓦や窓ガラスなどが落下してくる可能性がありますので、外に飛び出さないようにしてください。

NG行動としては、倒れた家具や落下したものを元に戻そうとすることや、屋外へ出た後に門やブロック塀に近づくこと。スマホや携帯電話を使った不要不急の連絡も挙げられます」(東京消防庁)
いつ襲ってくるかわからない大規模地震ですが、「今夜からできる」対策がいくつもあることがわかりました。それを行ったうえで家具の固定など、より抜本的な対策をできるだけ早い機会に実施していきましょう。
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