スペインで山火事 記録的猛暑の夏が乾かした森で835ヘクタール焼失

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スペイン東部のバレンシア州で9月15日に山火事が発生し、生物圏保護区の森林約835ヘクタールが焼けました。記録的な猛暑となった夏の乾燥が背景にあります。

生物圏保護区で835ヘクタール焼失

火災が起きたのは、バレンシア州バレンシア県のトゥエハル(Tuéjar)。現地時間15日の午後3時半過ぎに火の手が上がり、「アルト・トゥリア生物圏保護区」の森林へ燃え広がりました。

州政府によると、暫定の焼失面積は約835ヘクタール、火災の周囲は約20キロメートルに及びます。集落の住民およそ25人が避難し、キャンプ場や農場でも予防的な避難が行われました。消火には航空機11機と緊急事態軍事部隊などが投入され、森林消防士2人が軽いけがをしています。

衛星が捉えた煙

静止気象衛星MTG(第三世代メテオサット)の画像では、出火から数時間後の15日16時UTC(現地18時)の時点で、トゥエハル付近に周囲から際立つ高温域が現れていました。

17時30分UTC(現地19時30分)には、オレンジ色に光る火点から灰色の煙が南南東へ帯状に伸び、地中海の方向へ流れていく様子がはっきり確認できます。日没後の20時UTC(現地22時)になっても高温域は衰えておらず、夜通し火勢が続いていたことがうかがえます。

記録的に暑い夏が乾かした森

2026年のスペイン本土は、均質なデータが残る範囲で観測史上もっとも暑い夏となりました。夏の平均気温は平年を2.5℃上回っています。高温は9月に入っても収まらず、スペイン気象庁(AEMET)は内陸の谷間で40℃を超えるところがあると発表。火災が起きた一帯にも高温の警報が出され、最高気温は39℃前後に達していました。

長く続いた高温と少雨は、下草や落葉から水分を抜き、燃えやすい状態にします。今回の現場も乾いた植生に覆われており、火がついてから短時間で広がる条件がそろっていました。

今回の火災は16日午後からの雨で沈静化しましたが、今週後半には再び乾いた空気が流れ込む見込みです。スペイン全土ではすでに約29万6000ヘクタールが焼けており、山火事のシーズンはまだ終わっていません。引き続き警戒が必要です。
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