2027年産小麦、九州で不作傾向の予測 2024年の多雨・日照不足と類似

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2027年初夏に収穫期を迎える小麦は、ウェザーニューズ独自の収量予測で、九州を中心に不作となる見込みです。

九州では2024年春にも多雨や日照不足によって小麦が大幅に減収しました。今回の予測では、2027年春の天候が2024年と似た傾向となる可能性があり、今後の生育期の天候に注目が集まります。

九州全域で小麦は不作傾向 東日本・北日本と対照的

最新の予測では、西日本を中心に小麦は不作となる見込みです。

特に福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、長崎県の5県では、平年と比べて最大30%程度の収穫量減少が予測されています。

一方、東日本や北日本では地域ごとのばらつきが目立ち、北海道ではやや豊作となる見通しです。2027年産小麦は、地域によって作況に大きな差が出るとみられます。

2024年は九州で多雨・日照不足 小麦が大幅減収

九州の麦作にとって記憶に新しいのが、2024年の不作です。

2024年春の西日本は、前線や低気圧の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多くなりました。気象庁アメダスの観測によると、福岡の3~5月の降水量は平年より21%多く、4月の日照時間は平年より27%少なくなりました。小麦の実が成長する時期に多雨と日照不足が重なったことで、生育に大きな影響が出ました。
九州地方の小麦の単収量は、平年の73%まで低下。佐賀県や福岡県などでは、小麦に加えて二条大麦などの麦類でも、生育不良や品質低下の影響が及びました。

2024年春は、2023年春から続いていたエルニーニョ現象の影響下にありました。今回も2026年秋から冬にかけて強いエルニーニョ現象が続き、2027年春まで影響が残る見通しです。2024年と2027年には、気候の背景に共通する点があります。

2027年春は雨と日照に注目 小麦の生育後半がカギ

小麦は冬を越した後、3~5月ごろに茎が伸び、出穂・登熟の時期を迎えます。

この時期に雨が続いたり、日照が不足したりすると、2024年のように収量が大きく落ち込むリスクが高まります。

ウェザーニューズが発表している2年先までの降水量予測(※)では、2027年の西日本は3~4月に降水量が平年より多くなる予測です。出穂前後に雨が多くなる可能性があり、今回の収量予測で示された不作傾向とも整合します。

ただし、過去に似た気象条件があったからといって、2024年と同じ天候が再現されるとは限りません。今後の気象状況によって、収量予測が変わる可能性もあります。

日本の小麦は大部分を輸入に頼っているため、国内の不作がそのまま食卓への大きな影響につながるとは限りません。ただ、小麦を生産する農家にとっては、収量や品質の低下が大きな影響となる可能性があります。

2027年産小麦の生育後半にあたる冬から春にかけて、降水量や日照時間の推移に注目が必要です。

※2年先予報には一定の誤差があり、今後の天候によって変わる点に注意してください。

ウェザーニューズの収量予測とは?
大気の状態が遠く離れた地域の気候に影響を及ぼす「テレコネクション」と呼ばれる現象などに着目し、作物の収量が平年より多くなるか少なくなるかを予測しています。直近5年間の平均的な単収を基準に、豊作・不作の傾向を判定しています。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
🟦☁️✨さん
星ぶだうさん

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