食品や日用品の値上げ相次ぐ 背景にナフサの価格上昇
8月に入り、加工食品を中心に値上げが相次いでいます。帝国データバンクの調査では、原材料価格に加え、包装資材などのコスト上昇も値上げの要因となっています。
こうした包装資材などの原料の一つが「ナフサ」です。ナフサは原油を精製する際にできる石油製品で、プラスチックや合成樹脂など、さまざまな石油化学製品の原料になります。
食品そのものの原料ではありませんが、食品を包むフィルムやトレー、容器などに使われています。そのため、ナフサの価格が上昇すると、包装資材などを通じて食品の製造コストにも影響します。
中東情勢による海上物流の混乱は、日本のナフサ調達にも影響を及ぼしています。
こうした包装資材などの原料の一つが「ナフサ」です。ナフサは原油を精製する際にできる石油製品で、プラスチックや合成樹脂など、さまざまな石油化学製品の原料になります。
食品そのものの原料ではありませんが、食品を包むフィルムやトレー、容器などに使われています。そのため、ナフサの価格が上昇すると、包装資材などを通じて食品の製造コストにも影響します。
中東情勢による海上物流の混乱は、日本のナフサ調達にも影響を及ぼしています。
日本のナフサ調達は中東に大きく依存
「なくなった」のではなく「調達先を変えた」
ここで重要なのは、日本のナフサがなくなったわけではないということです。
中東からの調達が難しくなったため、米国や中南米など、新たな地域からの調達を増やして供給を維持しています。
ただ、調達先を変えれば、それで問題が解決するわけではありません。
中東よりも遠い地域から運ぶことになれば、航海距離や日数が長くなります。船の燃料費や運航費、保険料なども増えるため、ナフサの調達コストを押し上げる可能性があります。
中東からの調達が難しくなったため、米国や中南米など、新たな地域からの調達を増やして供給を維持しています。
ただ、調達先を変えれば、それで問題が解決するわけではありません。
中東よりも遠い地域から運ぶことになれば、航海距離や日数が長くなります。船の燃料費や運航費、保険料なども増えるため、ナフサの調達コストを押し上げる可能性があります。
海上物流の変化がコストを押し上げる
さらに、ナフサを運ぶ船は「どの海を通るか」という問題にも直面しています。
アルジェリアなど地中海側からアジアへ運ぶ場合、本来はスエズ運河を経由するルートが有力です。しかし、紅海周辺の安全上の懸念から、アフリカ南端の喜望峰を回るルートを選ぶ船が増えています。
喜望峰を回ると航海距離が大きく伸びるため、燃料費などの負担も増えます。また、喜望峰周辺から南インド洋にかけては、強い風や高いうねりなどに注意が必要な海域があります。
船は天候や海の状態を見ながら、速度を落としたり、荒天を避けて航路を変更したりすることがあります。こうした対応で航海が長引けば、物流コストがさらに増える可能性があります。
ナフサの安定供給には、「どこから買うか」だけでなく、「どの航路で、どれだけの時間をかけて運ぶか」も関係しています。
アルジェリアなど地中海側からアジアへ運ぶ場合、本来はスエズ運河を経由するルートが有力です。しかし、紅海周辺の安全上の懸念から、アフリカ南端の喜望峰を回るルートを選ぶ船が増えています。
喜望峰を回ると航海距離が大きく伸びるため、燃料費などの負担も増えます。また、喜望峰周辺から南インド洋にかけては、強い風や高いうねりなどに注意が必要な海域があります。
船は天候や海の状態を見ながら、速度を落としたり、荒天を避けて航路を変更したりすることがあります。こうした対応で航海が長引けば、物流コストがさらに増える可能性があります。
ナフサの安定供給には、「どこから買うか」だけでなく、「どの航路で、どれだけの時間をかけて運ぶか」も関係しています。
ナフサ価格は落ち着いても影響は残る
ナフサ価格は中東情勢の緊迫化を受けて急騰し、過去最高水準まで上昇しました。その後は下落に転じ、6月には高値から水準を下げています。
ただ、ナフサ価格が下がったからといって、すぐに店頭価格が元に戻るわけではありません。
食品メーカーが負担するコストには、原材料だけでなく、包装資材、物流、エネルギーなどさまざまな費用が含まれます。特に包装資材は、ナフサなど石油化学製品の価格変動の影響を受けます。
帝国データバンクの調査でも、2026年7月の食品値上げでは、原材料高に加えて物流費や包装・資材の上昇が大きな要因となりました。中東情勢による原油・ナフサ価格の上昇も、トレーやフィルムなどの資材価格を押し上げる要因となっています。
ただ、ナフサ価格が下がったからといって、すぐに店頭価格が元に戻るわけではありません。
食品メーカーが負担するコストには、原材料だけでなく、包装資材、物流、エネルギーなどさまざまな費用が含まれます。特に包装資材は、ナフサなど石油化学製品の価格変動の影響を受けます。
帝国データバンクの調査でも、2026年7月の食品値上げでは、原材料高に加えて物流費や包装・資材の上昇が大きな要因となりました。中東情勢による原油・ナフサ価格の上昇も、トレーやフィルムなどの資材価格を押し上げる要因となっています。
海の変化が、食卓の価格につながる
参考
・経済産業省「中東情勢を踏まえた燃料油・石油製品の安定供給確保」「エネルギーを巡る最近の動向について」
・LNEWS「食品値上げ/物流費・包装資材高騰で値上げ続く、通年2万品目台へ突入か」
・化学工業日報「4~6月の国産ナフサ11・8万円 上げ幅含め最高」
・e-Stat「普通貿易統計/貿易統計_全国分/品別国別表 輸入」
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