セミはどう見分ける? 夏によく見られる7種類の見分け方

2026-08-16 05:00 ウェザーニュース

シェアする

x_shareline_share
copy_share

リンクをコピーしました

シェアする

x_shareline_share
copy_share

リンクをコピーしました

8月も半ばとなり、公園や街路樹では「ミーンミンミン」「ワシワシ」など、さまざまなセミの鳴き声があちこちで響いています。

鳴き声を聞けば「セミがいる」と分かっても、いざ姿を⾒つけると「これは何ゼミだろう?」と思ったことがある⼈も多いのではないでしょうか。

実は、セミは鳴き声だけでなく、体の大きさや色、翅(はね)の特徴などに注目すると、それぞれの種類を見分けることができます。この時期に公園や街路樹で見かける機会も多いセミ。種類の違いが分かると、夏の身近な自然を観察する楽しみがさらに広がることでしょう。

そこで今回は、追手門学院大学非常勤講師(生命の科学)の初宿成彦(しやけ・しげひこ)さんの監修のもと、身近なセミの見分け方について紹介します。

セミはここを見ると見分けやすい

セミはどれもよく似た姿をしていますが、いくつかのポイントを押さえると種類を⾒分けやすくなります。⾒つけたら、その環境の特徴にも注⽬してみましょう。

▼翅(はね)の色
まず目につくのが翅の色です。アブラゼミのように茶⾊がかった翅を持つ種類もいれば、ミンミンゼミやクマゼミのように透明な翅を持つ種類もいます。遠くからでも⽐較的⾒分けやすいポイントです。

▼体の色や模様
胸や腹部の⾊、模様にも違いがあります。緑⾊の模様が⽬⽴つものや、全体的に⿊っぽいもの、樹⽪に溶け込むようなまだら模様のものなど、それぞれ特徴があります。
▼体の大きさ
セミには⼩型から⼤型までさまざまな種類があります。ニイニイゼミは⼩型、クマゼミは⽇本で⾒られる代表的な⼤型種です。近くで観察できる場合は、⼤きさも⾒分ける⼿掛かりになります。

▼鳴き声
セミの鳴き声は種類ごとに決まっています。「ミーンミンミン」「ジリジリ」「ワシワシ」「カナカナ」「ツクツクボーシ」など、鳴き声を覚えると姿が⾒えなくても種類を推測できます。⾒た⽬と鳴き声を組み合わせて観察すると、より確実に⾒分けられるでしょう。

よく見られるセミ7種類の見分け方

【ニイニイゼミ】
●大きさ:⼩型(体⻑約3.2~3.8cm ※頭から翅の先まで[以下同じ])
●見分けるポイント:体全体が樹⽪のようなまだら模様で⼩型。翅は透明部分と茶⾊のまだら模様がある
●鳴き声:「チー……」と細く連続して鳴く
●よく見られる場所:公園、住宅地、神社、街路樹など幅広い場所

真夏に鳴くセミの中では最も早く鳴き始め、夏の訪れを告げる存在です。体は⼩型で、全⾝の色は⽊の幹に似て、とまっていると周囲に溶け込んで⾒つけにくいです。
【アブラゼミ】
●大きさ:中型(体⻑約5.5〜6.0cm)
●見分けるポイント:茶⾊の翅が特徴
●鳴き声:「ジリジリ」と小刻みに⼒強く鳴く
●よく見られる場所:公園、住宅地、神社、街路樹など

都市部でも最も⾝近なセミの⼀つで、夏の盛りを代表する存在です。茶⾊がかった翅が特徴です。「ジリジリ」という⼒強い鳴き声が印象的で、その名前は一説には、油で揚げている音に鳴き声が似ているからと言われています。

【ミンミンゼミ】
●大きさ:中型(体⻑約5.5〜6.3cm)
●見分けるポイント:透明な翅と、胸部の鮮やかな緑⾊の模様が特徴
●鳴き声:「ミーンミンミン」と鳴く
●よく見られる場所:雑⽊林、公園や市街地周辺(東日本)

わかりやすい特徴的な鳴き声で親しまれるセミです。⾒た⽬も美しい種類として知られています。東⽇本では都市部の公園や雑⽊林など⾝近な環境でも観察できますが、西日本では主に山の雑木林で見られます。
【クマゼミ】
●大きさ:大型(体⻑約6.3〜7.0cm)
●見分けるポイント:⼤型で、透明な翅と⿊くがっしりした体を持つ
●鳴き声:「ワシワシ」と強いリズムで鳴く
●よく見られる場所:西日本を中心に、市街地や公園、街路樹

⽇本で⾒られる代表的な⼤型のセミで、刻むような大きな鳴き声は暑さを助長する印象を受ける方も多いでしょう。

【ヒグラシ】
●大きさ:中型(体⻑約4.1〜5.0cm)
●見分けるポイント:透明な翅と薄茶⾊の腹部、緑と茶色の胸。体型は細身
●鳴き声:「カナカナカナ」と鳴く
●よく見られる場所:山地や神社のまわりなど森の深いところ

朝⼣の静かな時間帯に涼しげな鳴き声を響かせます。鳴く時季はアブラゼミなどとほぼ同じですが、俳句の世界では秋の季語となっています。
【ツクツクボウシ】
●大きさ:中型(体⻑約4.1〜4.7cm)
●見分けるポイント:翅は透明で胸は黒っぽい。体型は細⾝
●鳴き声:「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」と鳴く
●よく見られる場所:公園や住宅地周辺、雑⽊林

立秋が過ぎてから鳴き始めるため、その特徴的な鳴き声は季節の移り変わりを感じさせます。夏休みの終わりを思い出す方も多いのではないでしょうか。

【エゾゼミ】
●大きさ:大型(体⻑約5.9〜6.6cm)
●見分けるポイント:胸は⿊っぽい地色に鮮やかな赤や黄色、がっしりとした体型
●鳴き声:「ギー……」と単調に鳴く
●よく見られる場所:⼭地や⾼原などおもに東日本の冷涼な地域で多い。北海道や東北では平地にもいる

関東や東海では、平地では⾒られず、避暑地や⼭歩きの際に出会うことが多い種類です。低音を響かせた鳴き声も特徴の⼀つです。

地域や環境によって⾒られる種類が違う

西日本で多く見られるクマゼミは関東でも増加傾向

セミは全国どこでも同じ種類が⾒られるわけではなく、地域や環境によって顔ぶれが異なります。

例えば、クマゼミは⻄⽇本で多く⾒られる代表的なセミですが、近年は分布を北へ広げ、関東の都市部でも⾒かける機会が増えています。⼀⽅、ミンミンゼミは東京では都心でも見られますが、大阪では山へ行かないと見られません。

また、⼭間部のスギやヒノキの植林地では、ヒグラシだけがいることも珍しくありません。これは、ヒグラシは針葉樹にも付きますが、ほかの多くのセミはスギやヒノキをあまり好まないためです。
反対に、クマゼミは市街地や公園など開けた環境を好み、深い森にはあまりいません。

このように、セミは種類によって好む環境が異なるため、⽣息場所を知ることも⾒分ける⼤きな⼿掛かりになります。

同じ地域でも、街中、公園、雑⽊林、⼭地など場所を変えるだけで出会えるセミの種類は変わります。鳴き声だけでなく、⽣息する環境にも注⽬して観察すると、それぞれのセミの違いがより分かりやすくなるでしょう。

セミ観察をもっと楽しむポイント

セミを⾒つけたら、姿だけでなく「いつ」「どこで」「どんな鳴き声で」鳴いているかにも注⽬してみましょう。朝や⼣⽅に鳴く種類、街中を好む種類、森林を好む種類などの他、セミの観察をもっと楽しむポイントをご紹介します。

●クマゼミが葉のない枯れ枝に⽌まっていることがあります。よく⾒るとオレンジ色の腹弁のないメスが、お尻の先を枯れ木に差し込んで産卵する様⼦を観察できます。

●真夜中にセミが鳴いていることがありますが、これは「8⽉上旬など発⽣数が最も多い時期」 「熱帯夜」「街灯の近く」といった条件が重なったときに⾒られる現象です。

●本来、クマゼミは朝から午前中に、ヒグラシは朝と夕方に、それぞれ鳴くセミですが、個体数が多い場所では8月上旬の最も多い時期には、昼間に鳴いていることがあります。
こうした⾏動や⽣息環境にも⽬を向けると、セミは種類ごとに異なる暮らしをしていることが分かり、観察がより⼀層楽しくなるでしょう。

セミは鳴き声だけでなく、翅や体の特徴、⽣息する環境にも違いがあります。今年の夏は、ぜひ公園や街路樹でセミを観察し、それぞれの個性や違いに注⽬してみてはいかがでしょうか。
お天気ニュース記事一覧お天気ニュース 記事一覧

シェアする

x_shareline_share
copy_share

リンクをコピーしました

お天気ニュース

各エリアの天気予報

アクセスランキング

アメダスランキング

気温

降水量

湿度

  • 順位

    地点

    観測値

    ()

    ()

    ()

お天気ニュース

ウェザーニュース公式SNS
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_facebook.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_x.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_line.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_youtube.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_insta.webp
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_tiktok.svg