屋外での活動前に効果的な熱中症予防 「前腕冷却」「手のひら冷却」 

2026-08-04 14:39 ウェザーニュース

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令和8年熊本地震の発生から1週間が経過しました。熊本県内では徐々に電気や水道が復旧し、少しずつ生活基盤が整い始める一方で、ご自宅の片付けやがれきの撤去など、炎天下での過酷な屋外作業に追われている方も多いかと思います。

暑い環境での作業前には、あらかじめ体温を下げておく「プレクーリング」が効果的です。

そこで今回は、過酷な猛暑の中で活躍するトップアスリートたちが実践している熱中症対策を応用し、「屋外作業の前にできる、水や氷を使った効果的な熱中症予防法」をご紹介します。

熱中症対策(1)外部冷却と内部冷却を併用

体を冷やすには、外側と内側の両方からアプローチするのが効果的です。

(1)外側から冷やす(外部冷却:皮膚温を素早く下げる)
保冷剤や氷を使う:おでこ・胸・前腕などは冷たさを感じやすく、即効性があります。
冷感ベスト:保冷剤を入れたベストを着用するのも非常に効果的です。

(2)内側から冷やす(内部冷却:深部体温を下げる)
冷たい飲料を飲む:体の中(深部)の温度を下げるには、冷えた飲み物が必須です。
細かい氷(クラッシュアイス)を食べる・飲む:ただの冷水よりも、氷が溶ける際に体内の熱を効率よく奪ってくれます。

熱中症対策(2)「前腕冷却」「手のひら冷却」が効果的

手や足は体に比べて血管の構造上、熱を外に逃がしやすい特徴があります。作業の前後や合間に以下の方法を試してみてください。

前腕冷却(ひじから下を冷やす)
(1)バケツなど、水のたまるものを用意する。大きめのクーラーボックスでもよい。

(2)水をためた容器に手掌部から前腕部を浸ける。水温は13~15℃付近で行うと、痛みを伴うことなく感覚的な冷涼感も大きくなる。長いほど効果が期待できるが、短時間でも冷涼感や皮膚温の低下は得られる。

(3)大きめの容器がない場合は、冷やしたペットボトルを握るなどで「手のひら冷却」をしたり、水を前腕や手にかけたりするなどして、腕や手からの熱放散を促す。

同様に、脚を冷やすのも効果的です。

熱中症対策(3)体重の2%目安で水分補給

脱水が進むと急激に体温が上がり、体力を奪われます。作業前からこまめに水分補給を行いましょう。

・飲むタイミング:作業前・作業中・作業後に計画的に摂取する。
・目安量:10分ごとに紙コップ1杯分(約150ml)。
・飲料の種類:汗で失われる塩分や電解質を補うため、スポーツドリンクや経口補水液が最適です。
・温度:胃への吸収を早めるため、5〜15℃程度の冷えたものを飲むのがおすすめです。

体重を測れる環境であれば、作業前後の体重の変化を確認してみてください。体重の減りが「2%以内」に収まっていれば、適度な水分補給が行えているといえます。
炎天下での作業は、自分が思っている以上に体に負荷がかかります。少しでも体調に違和感を覚えたら無理をせず、すぐに涼しい場所に移動して休憩と水分・塩分補給を行ってください。

事前の対策で少しでもリスクを減らしつつ、こまめな休憩を挟みながら、どうかご自身の体調第一お過ごしください。
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