【熱中症調査2026】職場の熱中症対策義務化から1年 約4割が「職場に変化」
職場の熱中症対策義務化 認知は約6割、4割は「知らない」
「2025年6月、一定の暑熱環境下で作業を行う職場では熱中症対策が義務化されました。ご存じでしたか?」と質問したところ、「よく知っている」が15%、「ある程度知っている」が45%となり、認知率は合わせて60%でした。一方、「ほとんど知らない」(22%)と「まったく知らない」(17%)を合わせると約4割が制度を知らないことがわかりました。
※2025年6月から、一定の暑熱環境下(WBGT28以上または気温31℃以上で、一定時間以上行う作業)では、事業者に熱中症対策が義務付けられました。熱中症発生時の報告体制の整備や対応手順の作成、関係者への周知などが義務となっています。
※2025年6月から、一定の暑熱環境下(WBGT28以上または気温31℃以上で、一定時間以上行う作業)では、事業者に熱中症対策が義務付けられました。熱中症発生時の報告体制の整備や対応手順の作成、関係者への周知などが義務となっています。
エリア別では、沖縄(75%)が最も高く、北陸(68%)、中国(67%)、九州(66%)と続きました。一方、関東(58%)、近畿(58%)、北海道(56%)では認知率が比較的低い結果となりました。
年代別では、50代(64%)、60代以上(63%)で認知率が高く、職場で管理的な立場を担う世代を中心に制度の認知が進んでいます。一方、10代は33%にとどまり、若い世代では認知が十分に広がっていないことが明らかになりました。
男女別では、「よく知っている」は男性が18%で女性(10%)を上回りました。一方、「ある程度知っている」は女性(48%)が男性(43%)をやや上回り、制度自体の認知は男女ともに広がっていることがわかりました。
年代別では、50代(64%)、60代以上(63%)で認知率が高く、職場で管理的な立場を担う世代を中心に制度の認知が進んでいます。一方、10代は33%にとどまり、若い世代では認知が十分に広がっていないことが明らかになりました。
男女別では、「よく知っている」は男性が18%で女性(10%)を上回りました。一方、「ある程度知っている」は女性(48%)が男性(43%)をやや上回り、制度自体の認知は男女ともに広がっていることがわかりました。
■知っている層では具体的な対策が進む WBGTやファン付き作業服の導入も
「よく知っている」と回答した人のコメントでは、「3名の救急搬送者を出した翌年、急速にエアコンが導入された」(岐阜県)、「技術系社員にファン付き作業服が支給され、WBGT計が設置された」(岡山県)など、義務化を契機とした具体的な職場改善が報告されました。
■「義務化されても実効性が伴わない」という懸念も
一方で「職場での対策義務化は良いが、実効性を持たせるために査察制度も必要ではないか」(宮城県)など、制度の実効性を疑問視する声も少なくありませんでした。
「全く知らない」と答えた人の中には、「今の会社は全然対策ない」(東京都)など、義務化の存在も職場の対策も知らないままという実態も明らかになりました。
義務化後に職場の熱中症対策が「変化した」は43%
「熱中症対策の義務化以降、ご自身の職場で何か変化はありましたか?」と質問したところ、「変化があった」が43%、「変化はない」が57%となりました。約4割の職場では対策が強化された一方、過半数では義務化後も特に変化は感じられていないことがわかりました。
エリア別では、甲信・東北(ともに51%)、九州・四国(ともに50%)で「変化があった」とする回答が多く、対策の強化が進んでいる様子がうかがえます。一方、関東(38%)や近畿(41%)では比較的低い結果となりました。
男女別では、男性の「変化あり」が44%と女性(34%)を10ポイント上回りました。
男女別では、男性の「変化あり」が44%と女性(34%)を10ポイント上回りました。
■「変化あり」の具体的な対応はファン付き作業服・飲料支給・勤務時間変更など
「はい」と回答した人のコメントでは、「ファン付き作業服の着用義務化・配布」(大阪府・兵庫県・埼玉県)が最も多く見られました。
飲料面では「塩飴・麦茶・スポーツドリンクの無料提供」(三重県・埼玉県・熊本県)、勤務時間の見直しでは「外作業の開始時間を2時間前倒し」(岐阜県)、「早朝からの農作業に変更」(千葉県)など、業種に応じた工夫が見られました。教育現場からは「7月〜9月の課外活動を原則禁止」(東京都)という声もありました。
■「変化なし」の理由は「以前から対策済み」と「屋内・在宅勤務」が二大要因
「いいえ」と回答した人のコメントでは、「以前から対策をしていたので変化はない」(茨城県・千葉県・静岡県)という声が多数を占めました。
また「在宅勤務なので会社としての対策変化がない」(東京都・新潟県)、「個人事業主・一人親方なので自己対応」(神奈川県・新潟県)といった就業形態に起因する回答も見られました。
職場の熱中症対策 「満足」25%、「不満」24%で評価は二分
■「満足」派はエアコン・飲料完備・在宅勤務が多数
「満足している」と答えた人のコメントでは、「温度も湿度も飲み物も完備」(島根県)、「調子が悪くなったら逃げ込める冷房部屋があり、経口補水液とアイスノンが用意されている」(茨城県)など設備・対策が充実している声が目立ちました。
■「不満」派は「何も行われていない」「自己負担」という切実な声も
「満足していない」と答えた人のコメントでは、「何も行われていない」(東京都)、「自己負担」(佐賀県)という強い言葉も見られました。
また、「扇風機だけでは40℃近くになる職場は耐えられない」(岡山県)、「水分補給する暇がない」(神奈川県)、「休憩にならないと水分がとれない。手元にいつでも置けるようにして欲しい」(広島県)など、環境・運用両面での改善を求める声も多くありました。
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