非常に強い台風9号 大きな暴風域を伴って襲来 大型のため金曜から影響拡大

2026-07-09 22:20 ウェザーニュース

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7月9日(木)21時現在、大型で非常に強い台風9号(バービー)はフィリピンの東を西北西に進んでいます。暴風域は半径が305kmと、関東〜近畿のほぼ全域が収まるほどの大きさです。

最接近は11日(土)ですが、沖縄の早い所ではまもなく強風域に入り、10日(金)のうちから暴風や大雨の影響が拡大します。進路に近い先島諸島だけでなく、沖縄本島や奄美も警戒が必要です。
▼台風9号 7月9日(木)21時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     西北西 10 km/h
 中心気圧   930 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s
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強風域は本州がすっぽり入るほどの大きさ

今回の台風は予報円が小さいものの、台風そのものが小さいわけではありません。予報円が小さいことは、進路の確実性が高いことを示しています。

現時点の台風の大きさは、3段階のうち上から2つめの「大型」となっています。大きさ階級は風速15m/s以上の「強風域」の半径によって分類されていますが、台風9号は9日(木)21時時点で半径650kmの強風域を伴っていて、本州がすっぽり入る大きさといえます。

大型であることは、風雨や高波、高潮の影響が中心から離れた広範囲に及ぶことを意味するとともに、進路に近い地域ほど長時間に及ぶ影響に警戒が必要です。
大型の台風9号 広大な暴風域・強風域を伴い、影響は広範囲・長時間に及ぶ予想

先島諸島は全域で危険な暴風に

ウェザーニュースPro「風の予想

台風9号は「非常に強い勢力」を保ったまま北西に進み、10日(金)夜から11日(土)にかけて沖縄の先島諸島に接近、通過する予想です。

台風の接近に伴い、風が段々と強まります。先島諸島では10日(金)の午後になると平均風速が20m/sを超える予想です。最接近となる10日(金)夕方から11日(土)の日中にかけてはさらに強まり、平均で40m/s、瞬間的には60m/s前後の暴風が吹き荒れるおそれがあります。
風レーダーで今後の風の予想を確認レーダー 風モード(ウィンドフロー)

八重山・宮古島地方の全域が暴風域に入ることが確実

台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)

沖縄本島地方                 
 本島北部・中南部 4 %
 久米島      15 %
宮古島地方     100 %
八重山地方                 
 石垣島地方    100 %
 与那国島地方   100 %

暴風域の半径は305kmとなっていて、これは関東から近畿がほぼすっぽりと入る大きさに相当します。先島諸島の全域が暴風域に入ることは確実で、沖縄本島も暴風域に入る可能性が残ります。
アプリで進路図を拡大して見る進路図を拡大して見る

接近前から通過後にかけて大雨にも警戒

大雨による災害のリスクも高まります。11日(土)夜までに先島諸島で予想される総降水量は200mmから300mm、場所によってはそれ以上となるおそれがあります。

暴風雨により停電や建築物の破損など、生活インフラに甚大な被害が出るおそれがあります。荒天の間は安全の確保を最優先に過ごすようにしてください。
台風ピンポイント影響予測(要ログイン)

沖縄本島でも10m以上の高波のおそれ

先島諸島や沖縄本島の沿岸では、台風の最接近時は10mを超える猛烈なしけとなるおそれがあります。すでに沖縄と奄美には波浪警報が出ています。海岸はうねりを伴った高波で非常に危険な状態になるので、決して近づかないでください。

気象庁の予想では、沖縄本島地方では11m、宮古島地方と八重山地方では13mの高波が予想されています。気象庁により13m以上の高波が予想されるのは2022年の台風14号以来で、そう頻繁にあることではありません。

九州から関東にかけての太平洋側や東シナ海側も、波が高くなるため注意が必要です。
警報・注意報の発表状況 履歴 今後の見通し

高潮にも警戒 本島でも1.5m以上の可能性

台風による吹き寄せ効果と吸い上げ効果により高潮が発生し、海面が上昇することで沿岸部では浸水が拡大するおそれがあります。

気象庁によると、沖縄本島地方と八重山地方では標高1.6m、宮古島地方では標高1.5mの高潮が予想されています。

波浪の影響も加わって、いっそう海水が陸に上がりやすくなることも考えられるため、警戒が必要です。レベル4高潮危険警報が発表される可能性もあります。
警報・注意報の発表状況 履歴 今後の見通し

本格的な台風シーズンの幕開け

平年の台風発生数

7月の台風発生数の平年値は3.7個で、一気に発生数が増える時期であることがわかります。本格的な台風シーズンの幕開けですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。

なお今年は1月から7月まで毎月台風が発生しています。1951年からの統計で、1月から7月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
ウェザーニュースPro「台風可能性 15日間予測」
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台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「バービー(Bavi)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の山の名前からとられています。
関連記事「台風の名前はどうやって決める?日本など提案のアジア名140個の呼名リスト」
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