【天気痛調査2026】約2人に1人が「天気痛」を自覚 梅雨・台風シーズンに悪化しやすい傾向

2026-07-07 09:30 ウェザーニュース

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ウェザーニュースは天気や気圧の変化による身体の不調「天気痛」の実態を調査するため、『天気痛調査2026』を実施しました。

※調査期間:2026年6月7日〜20日、回答者数:全国11,784人/スマホアプリ「ウェザーニュース」ユーザーを対象に実施

約2人に1人が天気痛を自覚、女性は3人に2人

「天気痛をどの程度自覚していますか?」と質問したところ、「自覚している」が24%、「天気痛かもしれないと思う」が25%となり、合わせると49%でした。およそ2人に1人が天気や気圧の変化による体調不良を感じていることになります。

男女別では違いがより顕著で、女性は「自覚している」が約4割、「天気痛かもしれない」を含めると約3人に2人に達しました。一方、男性は約3人に1人となり、女性の方が天気痛を感じる割合が高い結果となりました。
都道府県別では、「自覚している」「天気痛かもしれない」を合わせた割合が最も高かったのは徳島県(61%)、次いで島根県(58%)でした。西日本や関東では5割を超える地域が多くみられました。

大塚予報士コメント
低気圧による気圧変動の影響は通常、北日本〜東日本で大きい傾向にありますが、今回の調査や過去に行った同様の調査(2020年、2023年、2025年)でも、西日本で天気痛を感じる人の割合が多い地域が見られています。

この理由として、西日本では台風が中心気圧の低い状態で接近・通過しやすいこと、また、南から接近する台風に先立って微細な気圧変動(微気圧変動)が到達しやすい場所であることが影響していると考えられます。

天気痛は気象以外にも、体質や生活環境など様々な要因が複雑に絡んで起こりますが、台風接近時に天気痛のリスクが高まりやすい地域であるということが、西日本で天気痛を感じる人の割合が大きい地域がある要因の一つになっている可能性がありそうです。

参考 都道府県ランキング

男女とも40代で発症が最多 女性は若い年代から症状が出やすい

「天気痛を感じ始めたのは何歳頃ですか?」と質問したところ、男女ともに最も多かったのは40代で、全体の2割以上を占めました。

40代は仕事や家庭など生活環境の変化が重なりやすく、ストレスや睡眠不足などによって自律神経のバランスが乱れやすい年代でもあります。こうした要因に加え、年齢による体質の変化も重なり、天気による体調の変化を自覚し始める人が増えると考えられます。

一方で、女性は男性よりも若い年代から症状を感じ始める傾向が見られました。女性では半数以上が30代までに発症していたのに対し、男性では40代に続いて50代が多くなっており、比較的遅い年代から症状を自覚する人が多い結果となりました。

女性は思春期や妊娠・出産、更年期など、ライフステージごとにホルモンバランスが大きく変化するため、こうした身体の変化も天気痛の発症時期に影響している可能性があります。

佐藤医師コメント
生物学的に男女には差があり、女性は首が細かったり、女性のほうが感覚が鋭かったり、自律神経が弱いのは間違いありません。つまり、女性のほうが天気痛や気象病になりやすい要素が多いと考えられます。自分の体調不良がひょっとすると天気の影響かもしれないと考えてみることをお勧めします。

正しい治療によって天気の影響をカットすることで、思いのほか体調が良くなった。そんな経験をすることで、悪い方向に向かって回っていた歯車が、いい方向に向かって回り始めます。すると自分のなかで、小さな成功体験が積み重なっていきます。

うまくいった経験を繰り返し重ねることで痛みへの認知が変わり、自分の力を発揮して痛みや不調とうまく付き合っていく、そしてゆくゆくは克服する方向へと変わっていけるのです。

一年を通して悩んでいる人が多い一方、3割は梅雨や台風シーズンが“特につらい”

「天気痛の症状が特につらい時期はいつですか?」と質問したところ、最も多かった回答が「一年中(一年を通してあまり変わらない)」で3割を超え、次いで「季節の変わり目全般」という回答が3割を占める結果となりました。

季節の変わり目は低気圧と高気圧が交互に通過することによる気圧の変動や寒暖差によって天気痛が悪化しやすくなると考えられます。

季節別では、「台風シーズン」が16%、「梅雨」が14%という結果でした。

急激な気圧低下にさらされる台風接近時や、雨によって湿度が高くなる梅雨の時期に、頭痛やめまい、倦怠感などの天気痛の症状が出やすくなるようです。

一方で、「一年中」と回答した人が最も多かったことから、天気痛は特定の季節だけの症状ではなく、年間を通じて繰り返し現れる慢性的な悩みとなっている人も少なくないことがうかがえます。

約3割が「年々つらくなっている」と実感

「天気痛の症状が年々どのように変化していますか?」と質問したところ、「変わらない」が65%で最も多くなりました。

一方、「年々つらくなっている」と回答した人は30%となり、「年々軽くなっている」(5%)を大きく上回りました。症状が悪化していると感じる人は、改善を実感している人のおよそ5.5倍にのぼります。多くの人が、以前よりも天気による体調不良を強く感じていることがうかがえる結果となりました。

近年は記録的な大雨や猛暑、台風の大型化など、極端な気象現象が増えていることに加え、急激な気圧変化を伴うケースも少なくありません。こうした気象条件が、症状を以前より強く感じる要因の一つになっている可能性があります。

女性は月2回以上が半数超 継続的な不調に悩む人も

天気痛の症状が現れる頻度について質問したところ、女性では「週1回以上」が25%、「月2〜3回」が32%となり、月に2回以上症状を感じる人が半数を超えました。

男性でも「月2〜3回」が23%で最も多く、「週1回以上」「月1回程度」を合わせると、こちらも半数を超える結果となりました。

この結果から、天気痛は一時的な体調不良ではなく、男女ともに定期的に繰り返し現れる症状として生活に影響を及ぼしていることがうかがえます。

症状を感じても受診しない人が約7割

「天気痛と診断されたことはありますか?」と質問したところ、「診断されたことがある」と回答した人は6%にとどまりました。

一方で、「受診したことがない」と回答した人は約7割に達しており、多くの人が症状を自覚しながらも医療機関を受診していない実態が明らかになりました。

今回の調査では約2人に1人が天気痛を自覚、あるいはその可能性を感じていると回答していましたが、その多くは正式な診断を受けていないことになります。

「病院へ行くほどではない」「何科を受診すればよいかわからない」と感じ、自己判断で様子を見る人も少なくないのかもしれません。

佐藤医師コメント
何科にかかったらいいのか分からないなど、はじめの一歩を踏み出せない人は、まずは、自分の症状を理解してくれる医療機関を見つけることが重要です。天気痛の代表的な症状は頭痛、肩こり、首こりですが、その人が持っている不調に応じて症状はさまざまです。

そのため、頭痛外来などの専門の診療科を選んで受診するのは良いと思います。ただし、天気痛はエビデンスがまだまだ少ない病気です。そのため、残念ながら医師の中にも天気痛に懐疑的な人もいますし、治療経験のある医師は多くありません。

場合によっては、「天気が悪くなると体調が優れない」と相談しても、「気のせい」と言われてしまう可能性すらあります。

ウェザーニューズでは本調査結果を活用し、天気痛の理解促進を目指すとともに、天気痛への対策や症状緩和へ役立てていただくため、「天気痛予報®︎」のさらなる精度改善と、個々の症状に合わせたよりパーソナルな予報の実現に努めてまいります。
気圧変化·頭痛対策の参考に<天気痛予報>
佐藤 純(さとう じゅん)医師
医師/医学博士
愛知医科大学痛みセンター客員教授、中部大学生命健康科学部教授
パスカル・ユニバース(株)代表
気象変化と慢性疼痛、自律神経の関係が専門
愛知医科大学病院 痛みセンターにて 2005年より天気痛・気象病外来を開設
気圧医学の第一人者、日本疼痛学会監事、日本運動器疼痛学会理事、日本生気象学会理事などを歴任
「天気痛ドクター」としてTV、雑誌等マスコミで活躍中、著書多数

大塚 靖子(おおつか やすこ)気象予報士
株式会社ウェザーニューズ 予報センター
気象予報士、「天気痛予報®」担当
日本生気象学会 気象病・天気痛研究委員会
佐藤医師と共に「天気痛予報®」を開発
ユーザーからの天気痛の症状報告を分析し、予報の評価や改善を担う

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