シャンプーボトルのヌメリ、黒カビに注意! カビ取りの正しい手順と再発防止対策

2026-07-05 05:00 ウェザーニュース

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蒸し暑い日々が続く梅雨どき、外出から戻った後のシャワーや入浴が欠かせない季節になっています。

ところがこの時季は、浴室のシャンプーボトルにヌメリや黒カビが生じることもしばしば。せっかくの入浴タイムをもっと気分よくしたいと思う方も多いのではないでしょうか。

シャンプーボトルに黒カビが発生する原因や、それによる悪影響、さらにカビ取りの正しい手順や再発防止策について、除カビ・防カビの専門会社、ハーツリッチ株式会社代表取締役の穂苅英樹さんに伺いました。

シャンプーボトルにカビが発生する原因

浴室に置いたシャンプーボトルに黒カビが発生するのは、なぜなのでしょうか。

「黒カビに限らず、カビが発生する条件として『水分・湿度』『温度』『栄養源』『酸素』の4つが挙げられます。これらがすべてそろうと、カビの成長が促進されてしまいます。

浴室はシャワーや浴槽でお湯を使うため、家庭内でも特に湿度と温度が高い場所です。湿度が高い環境では空気中のカビの胞子が濡れたシャンプーボトルに付着しやすく、それが黒カビ発生の原因の一つになります。

特にボトルの底面やキャップの隙間は、シャンプーの泡が残りやすいうえ乾きにくく、棚や床との接地面には水分も溜まりやすくなります。

シャンプーの残りと水分が混ざることでヌメリが発生し、それがカビやバクテリアなど微生物の栄養源になります。

さらに、ボトルに付着したシャンプーの泡や、浴室内に多く存在する水垢、せっけんカス、皮脂などもカビの栄養源になります。

空気中には酸素があるため、浴室に置かれたシャンプーボトルは『カビが繁殖しやすい4つの条件』がすべてそろった場所といえるでしょう」(穂苅さん)

シャンプーボトルのカビを放置してはいけない理由

シャンプーボトルのカビを放置すると、どのような悪影響があるのでしょうか。

「最大の問題は、健康被害のリスクが高まることです。特にカビの胞子を吸い込むと、アレルギー体質の方や喘息(ぜんそく)のある方は、くしゃみや咳、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。

免疫力が低下している方は感染症のリスクも高まります。また、カビや胞子がシャンプーに混ざることで頭皮や毛髪に悪影響を及ぼしたり、不快な臭いが移ったりする可能性もあります」(穂苅さん)

シャンプーボトルだけでなく、棚や壁、床などにもカビが広がっていることがあります。

「シャンプーボトルのカビを放置すると、胞子が空気中に拡散し、洗面器や椅子、壁、天井など浴室全体に広がる原因になります。

浴室はカビが繁殖しやすい環境のため、一度広がると除去が難しくなり、浴室全体をきれいに保つために多くの時間と労力が必要になることもあります」(穂苅さん)

シャンプーボトルのカビ取り方法

軽度のカビ、ヌメリには消毒用エタノールが効果的

シャンプーボトルのカビは、どのように取り除けばよいのでしょうか。

「カビの程度によって対処方法は異なります。軽いカビやヌメリには消毒用エタノール、しっかり生えたカビには塩素系カビ取り剤が効果的です。

消毒用エタノールはカビの胞子など多くの微生物に殺菌効果があります。軽度のカビであれば、消毒用エタノールで十分に除去できます。

作業時はカビ胞子の吸入や手荒れを防ぐため、マスクとゴム手袋を着用し、火気を避けて十分に換気しながら行ってください。

手順は、シャンプーボトルを空にしてカビやヌメリに消毒用エタノールを吹きかけ、10分ほど置きます。その後、キッチンペーパーで拭き取るか、歯ブラシで優しくこすり落とし、ボトルの内外を洗浄して十分に乾燥させれば完了です」(穂苅さん)
塩素系カビ取り剤では、どのような手順で行いますか。

「塩素系カビ取り剤は根深いカビに効果的ですが、刺激が強く皮膚や目を傷める恐れがあるため、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖を着用して作業してください。また、酸性タイプの洗剤などと混ぜると有毒な塩素ガスが発生する恐れがあります。絶対に混ぜず、必ず換気しながら使用してください。

シャンプーボトルを空にし、カビ取り剤をカビに直接吹きかけます。製品の説明書に従って放置した後、水で十分に洗い流します。落ちにくいカビは歯ブラシで優しくこすり、最後にボトルをよく洗浄して完全に乾燥させます。

長期間使用して劣化が見られるシャンプーボトルは、有害化学物質が溶出する恐れもあるため、処分や買い替えを検討してください」(穂苅さん)

シャンプーボトル&浴室のカビ対策

シャンプーボトルや浴室のカビを防ぐには、どのような対策が効果的なのでしょうか。

「入浴後はシャンプーボトルや浴室の壁をシャワーで洗い流し、カビの栄養源となる汚れを落とすことが大切です。また、換気扇を回したり窓を開けたりして、浴室をしっかり乾燥させることも基本となります。

シャンプーボトルだけでなく、スポンジやブラシなどの浴室用品は吊るして収納すると水切れがよくなり、乾燥しやすくなります。浴室の外で保管するのも有効です。
また、浴室全体を定期的に掃除することで、カビの発生は大幅に抑えられます。シャンプーボトルのほか、タイルの目地や排水口など、カビが生えやすい場所は重点的に掃除してください。

市販の防カビ剤も効果がありますが、浴室全体にカビが広がっている場合は再発しやすいため、必要に応じてプロのカビ取り業者への依頼も検討してください」(穂苅さん)

今後もしばらく蒸し暑い日が続きます。シャワーや入浴後の爽快感を保つためにも、シャンプーボトルだけでなく浴室全体を清潔に保ち、日頃から乾燥とカビ対策を心がけましょう。
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