梅仕事の季節に知りたい! 「梅干し」と「調味梅干し」で栄養成分がこんなに違う?

2026-06-18 05:10 ウェザーニュース

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梅雨の時期は、青梅や完熟梅が店頭に並び、梅仕事を楽しむ人が増える季節です。

梅干しを仕込む際に参考になるのが、市販品の表示です。実は、梅干しには「梅干し」と「調味梅干し」があり、食品表示では区別されています。

その違いについて、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに教えていただきました。

「調味」が付くか付かないかは、作り方の違い

一見すると同じように見える「梅干し」と「調味梅干し」ですが、実は製法や味わいに違いがあります。

その違いについて、吉田さんは次のように説明します。
「『梅干し』は、梅を20%前後の食塩で漬け込み、その後に天日干しして作る伝統的な保存食品です。原材料は梅と食塩が中心で、赤じそを加えて風味や色付けをすることもあります。

一方、『調味梅干し(調味漬け)』は、主に塩漬けした梅から塩分を抜いた後、はちみつや砂糖、だしなどを加えた調味液に漬け込んで仕上げます。近年人気の『はちみつ梅』や『減塩梅干し』の多くは、この調味梅干しに分類されます。

梅干しは強い酸味と塩味が特徴ですが、調味梅干しは甘味やうま味が加わるため、食べやすい味わいになります。酸っぱくて塩辛い梅干しが苦手という人でも食べやすいことから、近年は調味梅干しの人気が高まっています。

作り方の違いで味が変わるので、購入前にはラベルを確認しましょう」(吉田さん)

「調味梅干し」は塩分約4割、カロリーは約3倍

製法や味わいだけでなく、栄養成分にも違いがあるといいます。

「梅干しは塩だけで漬けるので、塩分量は100gあたり18g前後になります。これに対し、調味梅干しは7.6gであり、梅干しの約4割です。その代わり、はちみつなどの糖類が入った調味液で漬けるため、カロリーは約3倍、炭水化物も約2.5倍になっています。

また、ミネラル類も梅干しの方が多いですが、これは調味梅干しが塩漬け後に加工される過程でミネラル分が流出するためと考えられます。

梅干しと調味梅干しのどちらが優れているというわけではなく、それぞれに特徴があります。

昔ながらの酸味や塩辛さを楽しみたい人は梅干し、塩味を控えたい人や食べやすさを重視する人には調味梅干しが向いているでしょう。

同じ調味梅干しでも、はちみつやかつお風味など味付けはさまざまです。商品によって塩分量や糖類の量も異なるため、原材料表示や栄養成分表示を確認して選ぶのがおすすめです」(吉田さん)

長期保存なら「梅干し」がおすすめ

「保存の面では梅干しは塩分が多く微生物が繁殖しにくいため常温保存でもOKです。調味梅干しは塩分が少なく調味もされているため、開封後は冷蔵庫で保存し、早めに食べ切るのが安心です。

梅干し選びは、塩分量だけを気にする場合が少なくないですが、味はもちろん、栄養成分や保存性にも違いがあり、また特に調味梅干しは加工の際の調味料なども選ぶポイントになると思います」(吉田さん)
これから蒸し暑くじっとりと汗をかく時季に入っていきます。食中毒や熱中症の予防にも大活躍の梅干しを上手に選んで美味しくいただきましょう。

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