【ひょう調査】約4割が恐怖を感じた経験も、半数以上が「何をすべきかわからない」と回答

2026-06-17 12:00 ウェザーニュース

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今年もすでに各地で雹(ひょう)による被害が報告されています。お天気アプリ「ウェザーニュース」の利用者を対象に、雹に関する意識や行動、過去の被害経験についてアンケート調査を実施しました。

調査結果からは、多くの人が雹に対して危機感を持ちつつも、具体的な対策については「何をすべきかわからない」と苦慮している実態が浮き彫りになりました。

約4割が雹に恐怖を感じた経験、特に関東で多い傾向に

「これまで雹(ひょう)に恐怖を感じた経験はありますか?」と質問したところ、全体の約4割が雹に恐怖を感じた経験があり、そのうち10%は実際に何らかの被害を受けていることがわかりました。
エリア別にみると、特に関東で「ある(被害あり)」が14%、「ある(被害なし)」が30%に達し、合わせて44%の人が恐怖を経験していることが判明しました。次いで甲信(38%)、東北(37%)と続きます。

愛知県名古屋市千種区からの投稿

具体的に何が恐怖のトリガーになったのかコメントを分析すると、最も多くの人が挙げたのが、雹が屋根や車に叩きつける「音」でした。
「家中が何かに攻撃されているようだった」「新幹線に乗車中、窓が割れるかと思うほどの爆音だった」とコメントいただいています。

屋外で直撃を受けた方のコメントでは、「バイクや自転車の走行中、石を投げつけられているような痛さで死を覚悟した」「傘が破れ、頭や顔をカバンで隠して走ったが、腕があざだらけになった」など、生命の危機を感じさせる内容が目立ちました。

実際に被害に遭った場所、トップは「車本体」

「これまで雹(ひょう)の被害にあった場所は?」と質問し、「被害があった」方の回答を調べると、最も多かったのは「車本体」で35%に達しました。雹の直撃を受けることで、ボンネットやルーフがへこむ、フロントガラスが割れるといった深刻な被害が生じやすいことが伺えます。
次いで「家庭菜園」(22%)が挙げられ、植物へのダメージも問題となっています。

在宅時に雹が降っても約4割が「何もしない」

「在宅時に雹(ひょう)が降ったらまず何をしますか?」と質問したところ、「何もしない」が44%で最も多くなりました。

次いで「動画を撮る」が28%で、「何もしない」と合わせると全体の72%が被害回避のアクションを取らないことがわかりました。

【年代別】10代は「動画を撮る」割合が突出

年代別でみると、「動画を撮る」は10代の約半数を占めており、20代でも32%にのぼっています。
一方、年齢が上がるにつれて「車を守る」の割合が増加し、60代以上では20%に達しました。

過去の経験を基に車を案じるシニア層に対し、安全な室内から状況をSNS等に投稿・共有しようとする若年層の行動特性が現れた形です。

事前の気象情報から雹対策できたのはわずか5%、自分は大丈夫という油断も

2026年5月13日~14日は関東など広い範囲で、ウェザーニュース会員から雹の天気報告が相次ぎました。
5月13日の投稿
5月14日の投稿

そこで、雹の天気報告があった地域の方に「事前に気象情報(予報や通知)を確認して対策できましたか?」と質問したところ、事前に情報を確認していたのは53%で、見てすぐに対策できた人は、わずか5%に留まりました。

「見たが降らないと思った」は約3割を占めており、コメントでも「めったに降らない地域だから気にしなかった」など、自分は大丈夫だという正常性バイアスで油断したケースもみられました。

予報がでても2人に1人が「何をすればいいかわからない」

「雹(ひょう)の可能性がある時、事前の対策をしますか?」と質問したところ、全体の半数以上(51%)が「何をすればいいかわからない」と回答しました。

「対策する」と答えた人は18%に留まり、たとえ事前に危険を察知していても、具体的にどのような行動を起こせば被害を防げるのかというノウハウが広く認知されていないことが浮き彫りになりました。
「ひょうアラーム」の設定「ひょうアラーム」の設定

ここ数年の変化:関東を中心に「増加・激甚化」を実感

「ここ数年で、雹(ひょう)が降る回数や激しさが増していると感じますか?」と質問したところ、「変わらない」が58%で最も多くなりました。次いで「増えた気がする」が28%、「明らかに増えた」が8%と続きます。
エリア別にみると、関東が突出しており、合計42%(「明らかに増えた」9%、「増えた気がする」33%)の人が雹の回数や激しさが増していることを肌で感じていることがわかりました。

コメントを分析すると、増えたと感じる理由の一つとして、情報社会による「認知の爆発」が挙げられます。「昔ならローカルニュースで終わっていた超局地的な雹が、今はSNSで瞬時に全国に拡散されるから増えたように見える」というコメントもありました。

また、時期のズレを指摘するコメントもあり、昔は「晩秋から初冬に降るあられ程度」だったものが、「初夏(5〜6月)にゲリラ雷雨とセットで大粒のものが降る」ようになり、作物への被害(ナス、梅など)が毎年恒例になってきているなど、実体験として変化を感じている人もいるようです。
今回の調査から、雹は多くの人にとって恐怖の対象であり、特に車や住居への被害が甚大であるにもかかわらず、「いざという時にどう行動すべきか(事前対策)がわからない」という課題が明らかになりました。

これから本格的なゲリラ雷雨シーズンを迎えます。雹の被害を最小限に抑えるためにも、対策方法を確認しておきましょう。

・身を守る: 雹が降り始めたら屋内へ避難する(動画撮影などのためにベランダや屋外に出るのは危険)。
・車を守る: 厚手の毛布や専用のカバーを車体にかけ、衝撃を和らげる。
・家を守る: 雨戸やシャッターを閉める。ない場合はカーテンを閉め、窓ガラスから離れる(窓ガラスの飛散防止フィルムも有効)。
ウェザーニュースPro ひょうリスク・雷雨リスクウェザーニュースPro ひょうリスク・雷雨リスク

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
愛知県名古屋市千種区の空さん
栃木県那須塩原市の空さん
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