気候変動で高まる“カビリスク”、高温多湿な季節に気を付けたい健康被害
すでに沖縄・奄美地方が梅雨入りし、日本列島にも蒸し暑い梅雨の時期が迫っています。昨年は、九州から関東甲信で梅雨入りが平年より大幅に早まるなど、近年は気温上昇や海面水温の変化などが、梅雨期の降水量などに影響を与えていると指摘されています。
こうした中、欧州環境庁(EEA)は2025年3月の報告で、気候変動によって「カビ毒(マイコトキシン)」と呼ばれる有害物質による食品汚染リスクが高まる可能性があるとして、注意を呼びかけました。
高温多湿化が進む日本でも、住環境や食品保存環境への影響が懸念されています。カビ毒とはどのような物質で、どのような健康リスクが指摘されているのでしょうか。除カビ・防カビの専門会社のハーツリッチ株式会社代表取締役の穂苅英樹さんに解説していただきました。
こうした中、欧州環境庁(EEA)は2025年3月の報告で、気候変動によって「カビ毒(マイコトキシン)」と呼ばれる有害物質による食品汚染リスクが高まる可能性があるとして、注意を呼びかけました。
高温多湿化が進む日本でも、住環境や食品保存環境への影響が懸念されています。カビ毒とはどのような物質で、どのような健康リスクが指摘されているのでしょうか。除カビ・防カビの専門会社のハーツリッチ株式会社代表取締役の穂苅英樹さんに解説していただきました。
欧州環境庁(EEA)が警告、カビ毒って何?
まず、カビ毒とはどんな物質なのでしょうか。
「カビ毒は、カビが繁殖する過程で生成する有害物質で、『マイコトキシン』とも呼ばれます。多くは熱に強く、通常の加工や調理でも分解されにくい特徴があります。カビが死滅した後も、カビ毒自体は残る場合があります。
カビ毒は、微量でも長期間にわたって摂取し続けることで健康へ悪影響を及ぼす可能性があります。なかでも、デオキシニバレノール(DON)やアフラトキシン、パツリンなどは国際的にも監視対象となっている代表的なカビ毒です。
EEAは『ヨーロッパの成人の一部が、健康に悪影響を及ぼす可能性のある量のデオキシニバレノールを継続的に摂取している恐れがある』と警鐘を鳴らしています」(穂苅さん)
「カビ毒は、カビが繁殖する過程で生成する有害物質で、『マイコトキシン』とも呼ばれます。多くは熱に強く、通常の加工や調理でも分解されにくい特徴があります。カビが死滅した後も、カビ毒自体は残る場合があります。
カビ毒は、微量でも長期間にわたって摂取し続けることで健康へ悪影響を及ぼす可能性があります。なかでも、デオキシニバレノール(DON)やアフラトキシン、パツリンなどは国際的にも監視対象となっている代表的なカビ毒です。
EEAは『ヨーロッパの成人の一部が、健康に悪影響を及ぼす可能性のある量のデオキシニバレノールを継続的に摂取している恐れがある』と警鐘を鳴らしています」(穂苅さん)
カビ毒発生の可能性がある食品として、どんなものが挙げられますか。
「身近なものでは、穀物類やナッツ類、乾燥果物などでカビ毒が検出されることがあります。パンやパスタの原料となる小麦なども例外ではありません」(穂苅さん)
「身近なものでは、穀物類やナッツ類、乾燥果物などでカビ毒が検出されることがあります。パンやパスタの原料となる小麦なども例外ではありません」(穂苅さん)
日本でもカビ毒リスクが増している? 主な健康被害は?
ヨーロッパと同様に、日本でも気温上昇に伴い、熱帯夜の増加や集中豪雨の頻度上昇がみられています。こうした高温多湿の環境変化は、カビリスクを高める一因とされています。
カビ毒による健康被害として、具体的にどのような症状が挙げられますか。
「カビ毒を長期間にわたり体に取り込み続けると、肝臓や腎臓への負担のほか、免疫機能への影響が生じる可能性があります。カビ毒の中には、アフラトキシンのように発がん性が強く指摘されているものもあります。
一方、室内に発生したカビや胞子を吸い込むことで、喘息や気管支炎など呼吸器系の症状の悪化や、鼻炎、皮膚炎などのアレルギー症状につながることもあります」(穂苅さん)
「カビ毒を長期間にわたり体に取り込み続けると、肝臓や腎臓への負担のほか、免疫機能への影響が生じる可能性があります。カビ毒の中には、アフラトキシンのように発がん性が強く指摘されているものもあります。
一方、室内に発生したカビや胞子を吸い込むことで、喘息や気管支炎など呼吸器系の症状の悪化や、鼻炎、皮膚炎などのアレルギー症状につながることもあります」(穂苅さん)
室内のカビ対策のポイント
カビは、エアコン内部や換気扇、押し入れやクローゼットなど、湿気がたまりやすい場所に発生するため、定期的な清掃も重要です。
見えにくい場所ほどカビは見逃されやすいため、早いうちに発見・除去することが被害拡大の防止につながります。こまめな点検と清掃を習慣化することが、室内のカビ対策の基本といえるでしょう。
いったん広範囲にカビが発生すると、表面だけでなく壁紙や木材などの内部にまで広がっているケースもあるため、状況によっては専門業者による対応が必要になることもあります」(穂苅さん)
見えにくい場所ほどカビは見逃されやすいため、早いうちに発見・除去することが被害拡大の防止につながります。こまめな点検と清掃を習慣化することが、室内のカビ対策の基本といえるでしょう。
いったん広範囲にカビが発生すると、表面だけでなく壁紙や木材などの内部にまで広がっているケースもあるため、状況によっては専門業者による対応が必要になることもあります」(穂苅さん)
梅雨や夏は、“目には見えない湿気”が増える季節です。気温や湿度の変化が指摘される中で、住まいの環境も変わりつつあります。換気や除湿など、ちょっとした工夫でカビのリスクは抑えることができます。まずは身の回りの環境を見直してみませんか。
ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、皆さんと一緒に地球の未来を考えていきます。
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