グリーンランドの氷が急速に減少中 すべて融(と)けてしまったら?
氷床があるのはグリーンランドと南極だけ
近年は氷床の減少が激しい
広大な氷床の氷が融けると何が起きるのでしょうか。
「グリーンランドの氷床では、2002年以降、毎年平均264Gt(ギガトン)の氷が失われています。これは、海水面上昇に換算すると約0.6mmに相当する莫大なものです」(杉山先生)
0.6mmというと、わずかな数字に思えますが、地球上のすべての海に同じだけ水が増えていることを意味しており、その総量は東京ドーム約21万個分にも相当する非常に大きなものです。
「グリーンランドの氷床では、2002年以降、毎年平均264Gt(ギガトン)の氷が失われています。これは、海水面上昇に換算すると約0.6mmに相当する莫大なものです」(杉山先生)
0.6mmというと、わずかな数字に思えますが、地球上のすべての海に同じだけ水が増えていることを意味しており、その総量は東京ドーム約21万個分にも相当する非常に大きなものです。
氷床の変化は地球環境にも深刻な影響を与えます。
「氷床が小さくなるということは、融け水や崩れた氷塊が海に流れ込むことを意味します。氷が融けてできた淡水が加われば、海水の塩分濃度や温度も変化して周囲の海水循環や生態系に影響します。
海洋大循環への懸念もあります。北大西洋のグリーンランド沖は、赤道で温められ北上してきた海流が冷やされて沈み込む位置です。しかし淡水によって海水の塩分が薄まれば、沈み込みが阻害されて大西洋の南北循環が滞ると危惧されているのです。
また、氷床の表面は太陽の光の反射率が高いですが、海や陸地に変われば反射率が下がることで太陽から受け取るエネルギーが増えて、温暖化が加速すると考えられます」(杉山先生)
「氷床が小さくなるということは、融け水や崩れた氷塊が海に流れ込むことを意味します。氷が融けてできた淡水が加われば、海水の塩分濃度や温度も変化して周囲の海水循環や生態系に影響します。
海洋大循環への懸念もあります。北大西洋のグリーンランド沖は、赤道で温められ北上してきた海流が冷やされて沈み込む位置です。しかし淡水によって海水の塩分が薄まれば、沈み込みが阻害されて大西洋の南北循環が滞ると危惧されているのです。
また、氷床の表面は太陽の光の反射率が高いですが、海や陸地に変われば反射率が下がることで太陽から受け取るエネルギーが増えて、温暖化が加速すると考えられます」(杉山先生)
氷床がすべて融けてしまったら?
世界の平均気温は変動を繰り返しながらも明らかな上昇傾向にあります。
「2100年までには産業革命以前と比べ世界平均で4〜5℃上昇するとのシナリオもあり、世界の氷河と氷床が急速に失われることが予想されています。かつて、グリーンランドや南極の氷床のような巨大な氷が、目に見える速度で失われることは考えられないものでした。しかし、すでに氷床の変化は明らかとなっています。
グリーンランド北西部のカナック村では、氷河の融け水と豪雨による洪水が起き、地すべりやそれに伴う津波などの災害リスクが高まるなど、すでに周辺の人々への影響は深刻です。また、氷河の縮小や海氷の融解が海の生態系や犬ぞり文化に影響を及ぼしています」(杉山先生)
「2100年までには産業革命以前と比べ世界平均で4〜5℃上昇するとのシナリオもあり、世界の氷河と氷床が急速に失われることが予想されています。かつて、グリーンランドや南極の氷床のような巨大な氷が、目に見える速度で失われることは考えられないものでした。しかし、すでに氷床の変化は明らかとなっています。
グリーンランド北西部のカナック村では、氷河の融け水と豪雨による洪水が起き、地すべりやそれに伴う津波などの災害リスクが高まるなど、すでに周辺の人々への影響は深刻です。また、氷河の縮小や海氷の融解が海の生態系や犬ぞり文化に影響を及ぼしています」(杉山先生)
氷床融解は大きなインパクトを環境にもたらすでしょう。
「仮にグリーンランドの氷床がすべてなくなれば、海面が7m上昇するとされています。その状況では南極の氷床にも当然変化が現れますが、南極の氷床がすべて融けた場合は約60m上昇し、日本の国土も約20%が海に沈むと考えられています。
今後も地球温暖化が進めば、2100年までに海水準が1m以上も上昇する可能性がないとはいえません。
エネルギー資源やその効率に新しい技術を見出し、私たち自身の生活を見直して、少しでも気温の上昇幅を抑える努力が必要だと考えています」(杉山先生)
氷河から海へ流れ込む水は海水準ばかりでなく、海の循環や生態系にも影響を与えています。取り返しのつかない事態になる前に、現在何が起きているのかを正しく理解し、私たちにできる行動を考えることが重要です。
「仮にグリーンランドの氷床がすべてなくなれば、海面が7m上昇するとされています。その状況では南極の氷床にも当然変化が現れますが、南極の氷床がすべて融けた場合は約60m上昇し、日本の国土も約20%が海に沈むと考えられています。
今後も地球温暖化が進めば、2100年までに海水準が1m以上も上昇する可能性がないとはいえません。
エネルギー資源やその効率に新しい技術を見出し、私たち自身の生活を見直して、少しでも気温の上昇幅を抑える努力が必要だと考えています」(杉山先生)
氷河から海へ流れ込む水は海水準ばかりでなく、海の循環や生態系にも影響を与えています。取り返しのつかない事態になる前に、現在何が起きているのかを正しく理解し、私たちにできる行動を考えることが重要です。
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