花粉症でつらい目のかゆみ…、こすらず抑えるセルフケア

2026-03-18 05:10 ウェザーニュース

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スギ花粉の飛散が続く中、鼻水やくしゃみなど花粉症の症状を訴える人が増えています。なかでも今シーズンは、「目のかゆみがひどくつらい」と感じる人が多く、症状の強さに悩まされているという声も目立っています。

ウェザーニュースが3月9日に「ここ1週間で花粉感じてる?」という質問でアンケート調査を実施したところ、全国的には「ちょっと感じる」と「けっこう感じる」を合わせた割合は、全体の94%に達しています(「花粉症ではない」の回答を除いた6,157件が対象)。
エリア別に見ても、近畿~東北の広範囲で花粉を感じている方が9割前後、関東や東海では「けっこう感じる」の割合も7割前後に上るなど、まだまだ花粉症の方にとってはつらい季節が続いていることがわかります。
ウェザーニュース 花粉観測状況・飛散予想

かゆみを抑えようと、つい目をこすったり、かいたりしがちですが、繰り返すとさらにかゆみは強まり、目そのものにも悪影響を与えてしまいます。

花粉症で目がかゆくなる原因と目をこすってはいけない理由、さらに目をこすらずにかゆみを抑える「3つの方法」について、横浜市立大学医学部眼科学教室主任教授の水木信久先生に解説して頂きました。

花粉症で目がかゆくなる理由

花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれるようですが、鼻に加えて目がかゆくなるのはなぜなのでしょうか。

「花粉症で目のかゆみが生じるのは、目の粘膜に花粉が触れることによって『アレルギー性結膜炎』を発症するからです。

目は粘膜が直接外気に触れやすく、花粉が付着しやすい器官です。さらに花粉に含まれるアレルギーの抗原(原因)は涙に溶けやすい物質なので、アレルギー症状が起こりやすくなるのです」(水木先生)

花粉が目に入るとかゆみが生じるのは、どのようなメカニズムによるのでしょうか。

「目の粘膜に花粉が付着すると、花粉症の人は花粉を異物と認識し、免疫反応が働きます。肥満細胞(マスト細胞)などの免疫に関わる細胞が刺激を受けて、ヒスタミンを放出します。すると、ヒスタミンが目の神経などを刺激して、かゆみや充血、腫れが生じてしまうのです。

これを『季節性アレルギー性結膜炎』といい、鼻炎と同様に花粉症の代表的な症状のひとつになっています」(水木先生)

なぜ、目をこすってはいけないの?

かゆみを感じても目をこすってはいけないというのは、なぜなのでしょうか。

「目をこすったりかいたりしてはいけない大きな理由は、角膜を傷つけてしまう可能性が高いからです。

角膜は眼球の最前部で黒目と茶目の部分にあり、厚さ0.5ミリほどと非常に薄い透明な組織です。もし角膜の表面が傷ついてはがれる「角膜びらん」が起こると、激しい痛みや異物感を生じ、視力の低下に至ることもあります。

もうひとつの理由として、強く目をこすると眼球に圧力や振動が加わり、目の内部の組織に負担がかかる可能性があることが挙げられます。場合によっては網膜に影響を及ぼすこともあるため、注意が必要です」(水木先生)

目がかゆい時、こする、かく以外の「NG行動」はありますか。

「水道水で頻繁に目を洗うことは控えてください。水道水に含まれる消毒成分の塩素が目の表面に傷をつけたり、目を守る涙の層を洗い流したりするからです。粘膜が乾燥すると外部からの刺激に弱くなって、花粉の影響を受けやすくなります。

コンタクトレンズを使われている方は、長時間の使用を控えてください。レンズの表面には花粉が付着しやすいうえに、目とレンズとの間に花粉が入り込むと摩擦が生じて炎症が悪化しやすくなるからです」(水木先生)

目をこすらずにかゆみを抑える3つの方法

目のかゆみを抑えるために、どんな方法があるのでしょうか。

「まず取り入れたいのが、冷たいタオルで目を冷やすシンプルな方法です。手軽ですが、かゆみの予防に高い効果が期待できます。清潔なタオルを流水に浸して、閉じたまぶたの上に数分から10分程度載せておくだけで、かゆみはある程度収まります。保冷剤を使う場合は直接まぶたに当てず、必ずタオルに包んでください。

次に、市販の目薬を点眼する方法も、アレルギー反応の抑制に効果があります。目を潤し乾燥を防ぐ人工涙液タイプの目薬は、目の表面から花粉を流し落とすことにも役立ちます。

最後に、市販の洗眼薬を使う方法です。目の表面だけでなく、目の奥やまぶたの裏側に付着した花粉も洗い流す効果が期待できます。

ただし、目薬も洗眼薬も使用できる回数が定められています。それを超えても効果は高まりませんし、防腐剤などの成分が目の表面に負担をかける場合もあります。説明書に記載された使用回数を順守してください」(水木先生)

目薬はかゆくなる前が大事

花粉症による目のかゆみを予防するための「セルフケア」は、どんなことを心がければいいでしょうか。

「『花粉を目に入れない工夫』が、何よりも大切です。

室内にいる時も空気清浄機や頻繁な掃除などで花粉を減らすこと。花粉の飛散が多い朝や正午前後、夕方の時間帯は外出をできるだけ控え、外出時はメガネやゴーグル、マスクを着用すること。帰宅の直前には衣服や毛髪に付着した花粉をしっかりと払い落とし、帰宅後は必ず洗顔して花粉を落とすことが肝心です。

目薬の使用も『かゆくなる前が大事』です。できれば症状が現れる前に眼科を受診のうえ、点眼薬を処方して頂くことをおすすめします。花粉飛散情報をこまめに確認して、早めの対策を心がけてください」(水木先生)

花粉の飛散はまだしばらく続きます。目のかゆみは集中力や生産性の低下につながるとの報告もあります。けっして目をこすったりかいたりすることなく、予防法を確認のうえ新たな年度を迎えましょう。
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