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洗い方と干し方で差がつく! ダウンをぺちゃんこにしない洗濯方法

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2025/04/20 09:00 ウェザーニュース

この春は真冬なみの寒さが何度もぶり返し、3月までダウンジャケットの出番がありました。しかし、そろそろ冬物もしまいどき。

来冬も気持ちよく使うためにしなければならないのがしまい洗いですが、ダウンジャケットの洗濯は難しいのではとためらってはいないでしょうか。

しかし、花王・コンシューマーインテリジェンス室によると「中性のおしゃれ着用洗剤を使ってやさしく手洗いすればダウンジャケットは家できれいに洗えます」といいます。

自宅でできる正しい洗濯の方法について教えていただきましょう。

ダウンジャケットを正しく洗濯するには

ウェザーニュースで「ダウンを自分で洗ったことがありますか?」というアンケート調査を実施したところ、「ある」と答えた人が男性は26%だった一方で、女性は半数以上の55%でした。
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ダウンジャケットの自宅洗濯でぺちゃんこになったという失敗も耳にします。

「最近は、自宅でも洗えるダウンジャケットが増えています。しかし、必ずダウンジャケットの脇についている洗濯表示を確認しましょう。家庭で洗える表示があれば洗濯可能です」(花王)

ふわふわ感が損なわれたりはしないでしょうか。

「ぺちゃんこになってしまうのは、洗濯から乾燥の段階で力をかけすぎて羽根の軸が折れてしまったり、羽毛が絡んでかたまったままになってしまったりしたからでしょう。

きれいな仕上がりのためには、(1)優しく押し洗い、(2)羽毛が濡れている状態で無理にほぐさない、(3)完全に乾かして空気を含ませる、の3つをしっかり守ることです」(花王)

ダウンジャケットの洗い方

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ダウンジャケットの洗濯について、「前処理」「洗い」「脱水とすすぎ」「乾燥」に分けて教えていただきましょう。洗濯には、必ずおしゃれ着用の中性洗剤を使います。

(1)ひどい汚れに前処理
汚れやすい襟や袖口などは、洗濯前にあらかじめ前処理します。

「前処理には、水を含ませたスポンジにおしゃれ着用洗剤の原液をつけ、汚れている部分を叩くようにします。このとき擦ってしまうと、中の羽根を傷めるおそれがあるので、ポンポンと叩くようにしして、汚れを落としましょう」(花王)

(2)両手で優しく押し洗い
洗濯機ではなく手洗いで。ポイントは「沈める」「浮かせる」を繰り返す押し洗いです。

「ダウンジャケットの羽毛はとてもデリケートなので、手洗いで優しく洗います。

ダウンジャケットはファスナーを閉じ、襟や袖口など汚れた部分が外側にくるようにしてたたみます。

洗い桶や洗面ボールに水をはり、水4Lに対して10mlのおしゃれ着用洗剤(※)を入れます。このとき水温が高いと色落ちや色あせの原因となるおそれがあるので、30℃以下の水を使いましょう。

また、ジャケットが大きい場合は縦型洗濯機の洗濯槽を洗い桶がわりに使うと便利です。

ダウンジャケットを両手で洗濯液に『沈める』『浮かせる』を20〜30回繰り返します。決してもんだりこすったりする洗い方をしないようにします」(花王)

※お使いのおしゃれ着用洗剤のパッケージの表示に従ってください

(3)すすぎ・脱水
「すすぎはきれいな水で、押し洗いと同様に『沈める』『浮かせる』を10〜15回行い、水をかえて2回繰り返しましょう。最後に洗濯機で1分以内の軽い脱水を行います」(花王)

(4)陰干しする
「シワや型崩れを防ぐため、脱水後はすぐに取り出して厚みのあるハンガーで陰干しします。

洗い立てはぺちゃんこですが、このときに羽毛を無理にほぐそうとすると羽根の軸が折れてしまうことがあります。ある程度乾いてから、羽毛が偏って団子状になっているところを優しくほぐしましょう。

両手ではさむように軽く叩いて形を整えます」(花王)

(5)しっかり中まで乾かす
ふんわり仕上げるためには、ポイントがあります。

「完全に乾いたら、軽くふりさばいて空気を入れてふんわりさせます。縦と横の両方からふりさばき、羽毛が均一になるようにします。

羽毛は乾きにくいので、中までしっかり乾燥させることが重要です。乾燥が不十分なまま収納すると、カビやニオイの原因になります」(花王)

手順の一つひとつを復習すれば、自宅でもダウンジャケットを洗うことができそうですね。

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