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今日は春分の日 じつは昼の方がちょっと長い?

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2025/03/20 11:10 ウェザーニュース

今年は今日3月20日(木)が「春分の日」で、春のお彼岸の中日(ちゅうにち)と呼ばれます。二十四節気としては4月3日までが「春分」の期間です。

春分の日は、秋分の日とともに一般的には「昼と夜の長さが同じになる日」と言われています。ただ、実際は昼のほうが少し長くなっているのです。

日の出と日の入りの瞬間はどこ?

例えば、今日3月20日の東京の日の出時刻と日の入時刻を比較してみると、「日の出時刻は5時45分」「日の入り時刻は17時53分」となっています。これをもとに計算すると、昼の時間が12時間8分、夜の時間は11時間52分と、昼のほうが長くなります。

なぜそうなるのかというと、日の出や日の入りの瞬間がどのタイミングなのかというところに関わってきます。日の出の瞬間は太陽の上端が地平線から顔を見せた瞬間のことを指し、日の入りは太陽の上端が地平線から消える瞬間とされています。

日の出と日の入りの瞬間がこのように定義されているため、必然的に見た目の太陽1個分、昼の方が長くなるのです。

光の屈折による影響も

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また、地平線に近い太陽の光は大気中を通る過程で屈折するため、太陽が実際の位置よりも若干浮き上がって見えると言われています。

そのため、私たちが見ている太陽の位置と実際の位置に違いが生じるため、昼と夜の長さにも違いが出てきてしまうのです。

このあとは夏至にかけて昼の時間が長くなる

これからは「夏至」に向かって、どんどん昼の時間が長くなっていきます。今年2025年の夏至は6月21日です。東京では4時25分に日の出を迎え、19時00分に日が沈みます。昼の時間は今日の春分の日より2時間30分以上も長くなり、14時間35分となります。

この先は過ごしやすい陽気となっていくので、より活動的に過ごせるかもしれません。日に日に昼間の時間が長くなっていくので、夕方はまだ明るいのに「もうこんな時間だ」と思った以上に遅い時間になっていたという経験もあるかと思います。日の伸びた夕刻は少し時間も気にしながらお過ごしください。
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参考・参照元
国立天文台「2025年3月の日の出入り時刻(東京)」http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2025/s1303.html
国立天文台「春分の日・秋分の日には、昼と夜の長さは同じになるの?」https://www.nao.ac.jp/faq/a0303.html