海面水温はほぼ基準値
1月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+0.2℃で、基準値に近い値となりました。また、エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の12月の値は−0.2℃で、こちらも基準値に近い値です。
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は中部で平年よりも強くなりましたが、東部では平年よりも弱くなっています。
大気と海洋の状態は平常の状態で、ラニーニャ現象に近い状態は弱まり始めているとみられます。
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は中部で平年よりも強くなりましたが、東部では平年よりも弱くなっています。
大気と海洋の状態は平常の状態で、ラニーニャ現象に近い状態は弱まり始めているとみられます。
平常の状態が継続する予想

実況で太平洋赤道域の海面水温は東部にで平年に近く、中部では平年より低くなりました。中部から東部での海洋表層の冷水は継続中です。
エルニーニョ/ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によるとラニーニャ現象に近い状態はさわに弱まり、夏にかけて基準値に近い値で推移すると予測しています。
5月までは平常の状態になる可能性が80〜90%と高く、6月、7月も60%と高い確率です。エルニーニョ現象、ラニーニャ現象になる確率はどちらも20%となっています。
▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。
エルニーニョ/ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によるとラニーニャ現象に近い状態はさわに弱まり、夏にかけて基準値に近い値で推移すると予測しています。
5月までは平常の状態になる可能性が80〜90%と高く、6月、7月も60%と高い確率です。エルニーニョ現象、ラニーニャ現象になる確率はどちらも20%となっています。
▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。
春は東日本、北日本で気温が高め
現在の海洋の状態を反映し、これから5月にかけての春の期間は東南アジアからフィリピンの東で対流活動が活発になるとみられます。
上空を吹く強い西寄りの風である偏西風は日本付近で南に、日本の東で北に蛇行する見込みです。このため、東日本や北日本を中心に暖かな空気が流れ込みやすく、気温は平年より高い予想となっています。
» この先3か月の長期予報
上空を吹く強い西寄りの風である偏西風は日本付近で南に、日本の東で北に蛇行する見込みです。このため、東日本や北日本を中心に暖かな空気が流れ込みやすく、気温は平年より高い予想となっています。
» この先3か月の長期予報
出典
気象庁