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御嶽山 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ 地震が増加

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2025/01/16 22:02 ウェザーニュース

岐阜県と長野県の県境にある火山 御嶽山(おんたけさん)では、山頂付近を震源とする火山性地震が増加したことから、1月16日(木)22時00分に噴火警戒レベルがレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。

地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
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御嶽山では2014年に噴火警戒レベル1の状態で噴火が発生し、死者・行方不明者63名をだす大災害となりました。噴火警報の出ていない火山であっても近づく際には装備と心構えが必要です。
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火山活動の状況及び予報警報事項

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御嶽山では先月(2024年12月)中旬以降、山頂付近を震源とする微小な火山性地震の発生頻度がやや高い状態で推移していました。今日1月16日(木)6時頃からはさらに増加していて、21時までの日回数は25回に達しています。

このため気象庁は、地獄谷火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして、噴火警報を発表し警戒を呼びかけています。

なお、傾斜計及び人工衛星からのGNSS連続観測では、火山活動によるとみられる地殻変動は認められません。

▼対象市町村等
火口周辺警報:入山規制等
 長野県王滝村 長野県木曽町 岐阜県下呂市

防災上の警戒事項等

地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) ポワロ さん