台風22号(インシン)は強い勢力に発達 沖縄は間接的に影響が出る可能性も
2024/11/05 16:00 ウェザーニュース
11月5日(火)15時現在、強い台風22号(インシン)はフィリピンの東を西北西に進んでいます。
▼台風22号 11月5日(火)15時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 西北西 30 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
沖縄の先島諸島では6日(水)〜8日(金)にかけて、台風や気圧配置の影響で高波や強風の影響が出るため注意してください。
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ルソン島の北東沖で動きが遅くなる予想
台風22号は、暴風域を伴い強い勢力になりました。沖縄では間接的な影響で強風や高波、雨の影響が出る可能性があります。今後の情報にご注意ください。
台風はしばらくは北西に進む見込みですが、フィリピン・ルソン島の北東沖で動きが遅くなるため、沖縄への影響が長引くことも考えられます。
その後は南シナ海方面に進む見込みですが、まだ先の期間のため予報は変化する可能性もあります。進路が定まるまでは注意するようにしてください。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、フィリピン・ルソン島の東に北西進したあとは迷走の傾向がみられ、その後のコースにばらつきがあることがわかります。現時点では、西進して南シナ海方面を指向するコースが多数派で、一部が日本の南を北東に進むコースを計算している状況です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が3%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
沖縄本島地方
本島北部・中南部 5 %
慶良間・粟国諸島 8 %
久米島 11 %
宮古島地方 32 %
八重山地方
石垣島地方 45 %
与那国島地方 47 %
台風のシーズンはまだ続く
平年の台風発生数
台風の発生は、10月25日(金)に発生した台風21号以来10日ぶりで、今月に入ってからは1つめです。11月の台風発生数の平年値は2.2個で、まだ台風の発生は珍しくない時期です。
例年11月以降になると台風の接近・上陸は少なくなってきますが、過去には11月末に本州に上陸した台風も記録にあり、まだ油断はできません。
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台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風22号の名前「インシン(Yinxing)」は中国が提案した名称で、木の名前からとられています。
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