フィリピン付近で新たな台風発生予想 南シナ海へ進む見通し
2024/09/16 11:00 ウェザーニュース
9月16日(月)9時現在、フィリピンの東で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。
▼熱帯低気圧 9月16日(月)9時
中心位置 フィリピンの東
移動 西北西 ゆっくり
中心気圧 998 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
次に台風が発生すると今月5つ目で、台風15号と呼ばれることになります。この熱帯低気圧は南シナ海に進んで西進する予想となっているため、日本への直接の影響はありません。
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沖縄付近を通過する可能性
昨日9日(月)21時に発生したこの熱帯低気圧は、今後勢力を強めて台風に発達する可能性が高くなってきました。現時点では台風としての顕著な発達は予想されておらず、暴風域を伴わない程度で北上してくる見通しです。
進路の予想を見ると、14日(土)頃から15日(日)頃にかけて沖縄付近を通過し、東シナ海に進む可能性が高くなっています。沖縄では進路次第で、三連休に荒れた天気となるおそれがあるため、今後の情報にご注意ください。
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参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、本州の南に北上する傾向は概ね揃っていて、日本に影響が出る可能性がかなり高くなっているといえます。予報期間を考えるとばらつきは比較的小さいとはいえ、近畿よりも西を通るコースから関東付近を通るコースまで考えられ、地域を絞り込んで影響を予測するのは難しくなっています。
わずかな進路の違いでも影響が出る地域や影響の程度に大きな差がでてきますので、予報の変化に注視が必要です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
奄美地方 3 %
沖縄本島地方
本島北部・中南部 4 %
慶良間・粟国諸島 3 %
久米島 3 %
大東島地方 4 %
宮古島地方 4 %
八重山地方
石垣島地方 4 %
与那国島地方 2 %
9月は台風の接近が多い時期
平年の台風発生数
次に台風が発生すると、昨日15日(日)に発生した台風14号以来で、今月に入ってから5つめです。
台風発生数の平年値を見ると、9月は平均5.0個で8月に次いで台風の発生が多い時期です。一方、台風の接近数の平年値は3.3個と8月と同値、台風の上陸数の平年値は1.0個と9月が年間トップです。
本格的な台風シーズンですので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
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