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年間5千円の節約に!? 洗濯回数が増える時期に知っておきたい、上手な残り湯の活用法

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2024/09/15 05:00 ウェザーニュース

9月になっても厳しい残暑が続いています。外を歩いたり少し運動するだけでも汗をたくさんかくので、洗濯回数が増える時期が続きそうです。

このような暑い時期は、水道代が気になる家庭も多いのではないでしょうか。そこで、今回は風呂水を洗濯用に使うことのメリット、注意点などを洗濯のプロに伺いました。

残り湯のメリット・デメリット

ウェザーニュースで「お風呂の残り湯を洗濯に使う?」というアンケート調査を実施したところ、「よく使用する」が19.6%、「たまに使用する」が9.8%だったのに対し、「使用しない」は70.6%に上りました。

残り湯洗濯では、汚れやニオイ・菌などが気になっている人も少なくないようですが、毎日のお風呂のお湯を洗濯に活用できれば、節水にもなりますね。洗濯に残り湯を再利用するのは、実際のところはどうなのでしょうか。

ライオン株式会社お洗濯マイスター大貫和泉さんによると、「風呂の残り湯を使うのは、家庭での“節水テクニック”の1つですね。一般家庭の残り湯は約200Lとされています。『洗い』の過程で約60Lの残り湯を洗濯で利用すると、1ヵ月で約430円、年間で5160円(※)の節約になる」とのことです。

(※)ライオン調べ(毎回60Lの残り湯を洗濯に利用するとして、ひと月分の節水量は、60L×30日。1Lあたりの水道代を0.24円として、節約金額を1800L×0.24円/Lで算出)

入浴も洗濯も毎日のことなので、節水効果が大きいですね。ただ、「残り湯洗濯はニオイや菌が心配」「汚れがきちんと落ちるのか」という疑問もあるようです。

「お湯を使った洗濯は汚れ落ちがよくなるものですが、残り湯には皮脂や角質、体に付着していたホコリ、菌が含まれています。残り湯での洗濯は、これらを上手にコントロールすることがポイントになります」(大貫さん)

洗濯への残り湯の使い方、3つのポイント

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残り湯を上手に活用するための洗濯の方法を教えていただきましょう。

▼お湯の残し方
残り湯がなるべくきれいな状態になるよう、入浴時に湯を汚さないようにします。入浴後は、蓋をして湯が冷めないようにします。

「湯船には体を洗ってから入り、タオルは入れないようにしましょう。残り湯は、入浴後すぐに使うのがよいのですが、時間をおく場合は蓋をして冷めないようにすることで、洗剤の効果が高まり、洗濯物の汚れも落ちやすくなります」(大貫さん)

▼使うのは「洗い」の過程
残り湯は、「洗い」の過程に使用し、すすぎは水道水で行うようにします。

「残り湯を『すすぎ』の工程で使うと、菌や汚れが洗濯物に残ってしまうことがありますので、残り湯は最初の『洗い』の工程だけにして、『すすぎ』には水道水を使うことをおすすめします。

ただし、すすぎの時にも残り湯を使用できる洗濯機がほとんどですので、菌や汚れが気にならない方、より節水したい方などは、すすぎ時の残り湯使用についても検討は可能です。

また、菌の心配やニオイが気になる場合は、除菌・抗菌効果のある酸素系漂白剤を、洗剤と一緒に入れてお洗濯しましょう」(大貫さん)

▼洗濯物は早く干す
洗った衣類を長時間濡れたままにすると、嫌なニオイが発生することがあります。洗濯が終わったら、早めに干しましょう。

「衣類が濡れたままだと、菌が増殖しニオイのもとになります。風通しのよい屋外か、部屋干しで乾きにくい場合は、乾燥機や扇風機などを使って、早くしっかり乾かしましょう」(大貫さん)

入浴時に入浴剤を使うことがあるのですが、その残り湯は使えるのでしょうか。

「入浴剤については、残り湯が洗濯に使えるものと使えないものがあります。入浴剤のパッケージの表示で確認しましょう」(大貫さん)

残り湯を洗濯に使うことができれば節水に役立ちます。厳しい残暑が続く日々でも、衣類をすっきり洗濯し、心地よく過ごしましょう。
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参考資料など

取材協力/ライオン(株) 生活情報サイト「Lidea」(https://lidea.today/)