暑い時期に気になる汗、ニオイ
朝晩に涼しさが感じられるようになり、やっと秋らしくなってきましたが、日中はまだまだ暑さが残ります。汗をかく機会も多く、ニオイについても油断できません。
「汗をかくとニオイが心配な人は多いようですが、実は汗そのものにはニオイがほとんどありません。
汗の成分や皮脂や垢が皮膚上に存在する細菌によって分解されるときに生じる『分解臭』や、時間が経つにつれて汗の成分により皮脂が変化して生じる『酸化臭』が、嫌なニオイの原因です。
汗のニオイの発生を抑えるには、正しくケアすることが効果的です」(浅野さん)
「汗をかくとニオイが心配な人は多いようですが、実は汗そのものにはニオイがほとんどありません。
汗の成分や皮脂や垢が皮膚上に存在する細菌によって分解されるときに生じる『分解臭』や、時間が経つにつれて汗の成分により皮脂が変化して生じる『酸化臭』が、嫌なニオイの原因です。
汗のニオイの発生を抑えるには、正しくケアすることが効果的です」(浅野さん)
汗・ニオイのNG6選
浅野さんによると、汗にまつわる行動のなかに、やってはいけないこと、間違ったケアなどがあるといいます。
(1)汗をかいたら“すぐに”拭く
汗クサさが心配で、汗をかいたらすぐに拭いてしまってはいないでしょうか。
「汗は体温調節のために分泌されるものです。汗が皮膚上で蒸発する気化熱によって、体温を下げるしくみです。ところが汗をかくたび“すぐに”拭いてしまっては、体温が下がらず汗もなかなか止まりません。
流れるような汗をタオルで抑えるのはかまいませんが、皮膚は湿った状態にしておくことです。汗が止まってきたら、べたつきが残らないよう濡れタオルなどで拭き取るようにしましょう」(浅野さん)
(2)汗をかかないよう水分を控える
汗をかきたくないからといって水分補給を控えるのは、絶対にしてはいけない行為です。
「汗は体温を下げるためにかくものなので、水分を控えていても体温調節中枢が働けば汗をかきます。また、体に余分な水分は尿として排泄されます。
十分な水分補給がないと、汗で水分が失われ脱水症状の危険があります。汗が心配な人でも、水分はきちんと取るようにしましょう」(浅野さん)
(3)ニオイを抑えるため汗をかく機会を減らす
汗をかかないように、体を動かす機会を減らすのもよくないといいます。
「汗をかかないでいると汗腺機能が衰えてしまいます。よい汗は、汗腺で汗を作るときにミネラル分が再吸収されて、サラッとしています。ところが汗腺が衰えていると、ミネラル分の多いベトベトした『悪い汗』をかくようになってしまいます。
運動や半身浴などで汗をかくことは、汗腺のトレーニングになります」(浅野さん)
(4)痩せるために汗をかく
汗をたくさんかくと痩せるような気がしますが、これもNG
「汗をかく前後で体重を量ると確かに減るのですが、これは体の水分が失われた結果。痩せたわけではなく一時的な脱水状態です。また、気になる部分をラップで覆って汗をかいても、部分痩せするわけでもありません」(浅野さん)
(5)汗をかいて二日酔いを解消!
飲み過ぎてしまった翌日、何とか二日酔いを解消したいと汗を流すのも間違いだといいます。
「アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドには毒性があり、二日酔いの原因となります。アセトアルデヒドは汗と一緒に排出されにくい物質で、汗をかいても二日酔いを解消する効果はありません」(浅野さん)
(6)体をケアしても服をケアしない
汗をかいた体をケアしていても、案外服にまで行き届いてないことがあるといいます。
「体については、汗をかいたらシャワーで流したり、制汗デオドラント剤を使うなどのケアができます。それと同じように、衣類のケアをしておくことも大切です。
汗などの汚れやニオイは、時間が経つと落ちにくくなるので、できるだけ早めに洗濯します。洗濯時に消臭効果のある洗剤や酸素系漂白剤を使うと、すっきり落とせます」(浅野さん)
9月に入ってからも厳しい残暑が続いていますが、正しいケアで心地よく過ごしましょう。
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参考資料
取材協力/ライオン(株) 生活情報サイト「Lidea」(https://lidea.today/articles/715)
(1)汗をかいたら“すぐに”拭く
汗クサさが心配で、汗をかいたらすぐに拭いてしまってはいないでしょうか。
「汗は体温調節のために分泌されるものです。汗が皮膚上で蒸発する気化熱によって、体温を下げるしくみです。ところが汗をかくたび“すぐに”拭いてしまっては、体温が下がらず汗もなかなか止まりません。
流れるような汗をタオルで抑えるのはかまいませんが、皮膚は湿った状態にしておくことです。汗が止まってきたら、べたつきが残らないよう濡れタオルなどで拭き取るようにしましょう」(浅野さん)
(2)汗をかかないよう水分を控える
汗をかきたくないからといって水分補給を控えるのは、絶対にしてはいけない行為です。
「汗は体温を下げるためにかくものなので、水分を控えていても体温調節中枢が働けば汗をかきます。また、体に余分な水分は尿として排泄されます。
十分な水分補給がないと、汗で水分が失われ脱水症状の危険があります。汗が心配な人でも、水分はきちんと取るようにしましょう」(浅野さん)
(3)ニオイを抑えるため汗をかく機会を減らす
汗をかかないように、体を動かす機会を減らすのもよくないといいます。
「汗をかかないでいると汗腺機能が衰えてしまいます。よい汗は、汗腺で汗を作るときにミネラル分が再吸収されて、サラッとしています。ところが汗腺が衰えていると、ミネラル分の多いベトベトした『悪い汗』をかくようになってしまいます。
運動や半身浴などで汗をかくことは、汗腺のトレーニングになります」(浅野さん)
(4)痩せるために汗をかく
汗をたくさんかくと痩せるような気がしますが、これもNG
「汗をかく前後で体重を量ると確かに減るのですが、これは体の水分が失われた結果。痩せたわけではなく一時的な脱水状態です。また、気になる部分をラップで覆って汗をかいても、部分痩せするわけでもありません」(浅野さん)
(5)汗をかいて二日酔いを解消!
飲み過ぎてしまった翌日、何とか二日酔いを解消したいと汗を流すのも間違いだといいます。
「アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドには毒性があり、二日酔いの原因となります。アセトアルデヒドは汗と一緒に排出されにくい物質で、汗をかいても二日酔いを解消する効果はありません」(浅野さん)
(6)体をケアしても服をケアしない
汗をかいた体をケアしていても、案外服にまで行き届いてないことがあるといいます。
「体については、汗をかいたらシャワーで流したり、制汗デオドラント剤を使うなどのケアができます。それと同じように、衣類のケアをしておくことも大切です。
汗などの汚れやニオイは、時間が経つと落ちにくくなるので、できるだけ早めに洗濯します。洗濯時に消臭効果のある洗剤や酸素系漂白剤を使うと、すっきり落とせます」(浅野さん)
9月に入ってからも厳しい残暑が続いていますが、正しいケアで心地よく過ごしましょう。
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参考資料
取材協力/ライオン(株) 生活情報サイト「Lidea」(https://lidea.today/articles/715)